JICA海外協力隊の世界日記

パラオと私とときどき海

マスヒーロードリルの成果①

パラオのガラスマオ小学校に派遣されて以来、算数の授業でマスヒーロードリルという計算ドリルを活用してきました。マスヒーロードリルはパラオに派遣されていた小学校隊員によって作成された計算ドリルです。毎日、10問で構成されているドリル1つずつ解いていき、1年間で80個のドリルを解きます。

計算を苦手としている生徒が多く、学校の先生たちはマスヒーロードリルを使うことに賛成してくれたので、ガラスマオ小学校でも使い始めました。

本当は全学年で最初から行いたかったのですが、私の行くことができないクラスで先生たちがなかなか継続的にドリルを行うことが出来なかったり、間違った問題の直しを行わせることが出来なかったりとうまく進めることが出来ませんでした。

しかし、算数の授業の補助に行くことできていたクラスや私が授業を行っていたクラスでは直しも含め80回分のドリルを解かせることができました。全校生徒35人という少ない学校ではありますが、ドリルを全て終わらせることができたクラスの生徒は、ドリルを行う前に生徒が取り組んだ、事前テストよりも、80回のドリルを解き終わった後に取り組んだ確認テスト全員のスコアが伸びていました。

以下のがテストの結果です

スクリーンショット 2023-01-25 8.18.30.png

マスヒーロードリルを通して計算ができるようになった生徒のクラスは、当たり前と言えば当たり前ですが、算数の授業も進めやすくなりました。多くのクラスで計算で躓いている生徒が多いので文章問題などでは問題を理解できたとしても答えを出すことが難しいです。そのため、マスヒーロードリルを終わらせることが出来たクラスでは、計算でつまずくことが少なくり、授業も進めやすくなりました。

また、計算ができるようになったことで生徒のモチベーションも上がり積極的に算数の授業に取り組む生徒も増えていきました。

次回はマスヒーロードリルを学校に全クラスにどのように普及させているかをお伝えします!

Me a uriul!(それではまた)

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