JICA海外協力隊の世界日記

パラオと私とときどき海

マスヒーロードリルの成果②

前回の記事でマスヒーロードリルというこれまでのパラオの隊員が作ってきたドリルを使うことで計算能力が向上したということを以下のように紹介しました。

https://world-diary.jica.go.jp/sonooyohei/activity/post_14.php

ただ、なかなか難しい面もあります。それは先生たちに継続的にドリルを進めてもらうことです。そして、答え合わせをして間違った問題を現地の先生が児童に直させることです。

マスヒーロードリルの活動もこちらから無理やし押し付けたわけではなく、どういうものかを先生たちに説明し、ある程度量をこなし、間違いを直させることが重要だということにも納得してもらい賛成してもらった上で使い始めました。

しかし、最初の1週間は特に確認もせずに任せていたのですが、私が行っていないクラスでは全てのクラス、ドリルの2回目くらいで止まっていました。

また、児童が答えたドリルも答え合わせを全てのクラスでやっていませんでした。再度、ドリルを定期的に進めることと、答え合わせをした後の直しが重要なので、必ず行ってくださいと伝えましたが、特に変化はありませんでした。一つのドリルにつき上の写真のように問題数は10問で生徒数も1クラス3〜10人程度なのですが、なかなか、採点から間違え直しをすることはガラスマオの先生にとってはハードルが高いようです。

ただ、私が行っているクラスではドリルを進め成績としても結果が出ていたので、他のクラスでもなんとか進められないかと考えていました。

なので、まずは、先生たちが自力で答え合わせから、生徒に直しまで進められるように練習しようと考えました。

一気に全ての問題を渡すのではなく、毎朝、その日のドリルを1つずつ配りに行き、放課後にそのドリルを集めることでドリルを生徒にとかせて答え合わせをして、直しまで行っているかを私が確認できるようにしました。

ただ、それでも問題自体が解けない先生たちいることに加え、頻繁に先生が辞めてしまうので、先生たちが自主的に進められるようになるのはハードルが高いとは感じています。

それでも、少しずつ現地の先生たちだけでドリルを進めることができているクラスもあるので、少しずつですが、採点し、直しまで行うということができるようになっている先生もいます。

このことを通して普段の授業でも問題をやらせるだけでなく、直しまでが大事だということに気づいてくれれば良いなと思います。

Me a uriul!(それではまた)

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