JICA海外協力隊の世界日記

エジプト地中海ぐらし

副校長先生が帰ってきた!!

こんにちは!

EJS(エジプト日本式学校)で活動している須賀です。

私が活動している小学校の副校長先生が日本での1ヶ月の研修を終えて、帰ってきました!!

私が活動している小学校は「EJS-Egyptian Japanese School」といって、日本式教育を取り入れた小学校です。

このEJSの始まりは、2016年2月にエジプトと日本の両政府が「エジプト・日本教育パートナーシップ」(EJEP)を結んだことで、開校は2018年です。

EJEPは、エジプトの若者の能力強化・人材育成を目的としており、

主に教育・保健分野を対象に1,300人以上の学生、教員に対し、日本における留学、研修等を実施しています。(JICAウェブサイト ODA見える化サイト)

EJEPの教育分野では、福井大学で研修が行われており、今回で第四期生。

その今回の第四期生に私が活動している小学校の副校長先生が選ばれました!!

私がいるアレキサンドリア地方にはEJSがすでに3校開校しており、その3校の副校長の中から選ばれたようです。

毎回、日本への研修に行ける人数は限られているので、副校長先生はとても嬉しそうでした。

副校長先生は8月24日から1ヶ月間、福井大学での研修を中心に、地域の小学校を見学しながら日本式教育について学んできました。

下のノートは副校長先生のものです。ノート1冊にびっしり書かれていました。他にもたくさんの資料を持っていました。

そして、ついに副校長先生が帰ってきました!!

学校中で副校長先生を迎え入れる準備でそわそわしていました。

幼稚園部の子も、小学生も、先生たちもみんな校門からの廊下に並んで、副校長先生を待っていました。

図工科の先生は廊下を綺麗に飾りつけたり、ウェルカムボードを作りました。(一番上の写真です!)

音楽科の先生はピアノを弾いて、子どもたちはみんなで歌って、副校長先生をお出迎えしました。

一人の小学生は、副校長先生に会えたことが嬉しくて、抱きついて泣いていました。

先生たちもみんなとても嬉しそうでした。

副校長先生に少し時間ができた頃、副校長先生のところへ行き、いろいろ質問してみました。

「日本はどうでしたか?」

ーー最高だったよ。特に福井県は静かで驚いた。東京や大阪は賑やかだったけど、福井県は静かだった。エジプトにはない静けさだったね。エジプトは車のクラクションがうるさいけど、日本はとても静かだった。

電車やバスは本当に時間通りに来て、これまた驚いた。エジプトの電車は必ず遅れるからね!

京都の街並みは文化的でとても好きだったよ。金閣寺がカッコよかった!

(副校長先生は金閣寺を待ち受け写真にしていました!)

ご飯も最高に美味しかった !けど、やっぱり高いね。そこで多くのお金を使ったよ。

「研修内容はどのようなものでしたか?」

ーー福井大学での講義は本当に勉強になった。学校のマネージメントのことも勉強したよ。

福井大学附属小学校や京都の小学校に見学に行った。

福井大学附属小学校で見て好きだったのは、児童が教育プロセスをリードして、最初から最後まで行う人であり、教師はファシリテーターとサポーターに過ぎないということ。

京都の小学校では児童が地域のお年寄りと交流するところをみた。また児童は自分たちで、木材を切ったり、花を育てたり、さまざまなことをしていて驚いた。

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エジプトにある大学で、附属小学校の設立も提案したいとも言っていました。

「日本から出る時、僕は悲しくてアンハッピーだったよ」

と言っていました。私は、副校長先生が帰ってきてくれてハッピーだよと伝えました。

私がいる学校の校長先生も同じプログラムの第二期生として、日本で研修を終えています。

こうした研修がエジプトと日本の良い未来に繋がっていくことを願っています!

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