JICA海外協力隊の世界日記

5Sでゴー 薬剤師マラウイ奮闘日記

仕事中に夕ご飯の準備!?

マラウイは野菜が豊富だ。いろいろな葉っぱも食べる。日本では食べることのなかったかぼちゃの葉っぱやさつまいもの葉っぱも食卓に並ぶ。私はいつもお昼を職場で同僚と食べるが、シマ(トウモロコシからできているマラウイの主食)と一緒に食べる野菜は美味しい。いつもお昼を買う建物の前で野菜を売っていることがある。その日は初めてかぼちゃの葉っぱ(nkhwani : ンカニ)を料理してみようと思い購入した。

お昼を食べながら料理方法を同僚に教えてもらう。ちょっとの水で茹でてからトマトと玉ねぎと炒めるか、トマトとグランドナッツパウダー(落花生をつぶした粉)と煮るか、どっちにしようか悩みながら午後の仕事を開始した。しばらくたって同僚が私に聞く。「準備しなくて良いのか?」と。何の準備のことを言っているのか理解できない私に同僚が言う。「良いからとりあえず買った葉っぱを持ってきなさい」袋に入った葉っぱを持ってくると、同僚はテーブルの上に葉っぱを広げ、筋をとる作業を開始した。かぼちゃの葉は筋がありそのままでは美味しくないので茎と葉の筋をとる作業が必要なのだと。もし同僚が声をかけてくれなければ私は知らずにそのまま料理し、筋がいっぱいの葉っぱは美味しい訳がなく1度料理しただけで2度と買うことはなかったかもしれない。同僚とインターンと2人がかりで私に教えながら作業が続く。仕事時間中なんですけど… と思いながら、しかし私のために作業してくれているので阻止することもできず一緒に作業⁉ 次々と他のスタッフがやってきては何をしているのか尋ね、私が地元の食材を買ったことに興味津々で少しずつ筋取りを手伝っては去っていく。仕事時間に料理の準備!? これで良いのかと思いながらもとても楽しい時間を過ごした。

同僚が準備してくれた結果、その日の夜私はかぼちゃの葉っぱをマラウイ風にとても美味しく食べることができた。次の週、再度かぼちゃの葉っぱを買った。2回目はもちろんそのまま持ち帰り家で1人で作業。仕事後しかも停電の夜の懐中電灯の下での作業は、まだまだ筋取りの技術が不足している私にはとても大変で、その日は筋を取っただけで疲労困憊し料理は次の日になった… それ以降は作業は時間のある週末の昼間にすることにしたが(笑)最初の1回目の楽しい思い出のおかげで私はかぼちゃの葉っぱがとても好きになり、時々買っては楽しく美味しく食べている。日本に帰ったらどこかで入手して思い出話と一緒に家族や日本の同僚にごちそうしてあげようと思う!

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