JICA海外協力隊の世界日記

ミクロネシア日記「ことこと」

海をこえて届いたもの

ネッチ小学校に、けんばんハーモニカとソプラノリコーダーがそれぞれ8台ずつ届きました!

これらの楽器は、「世界の笑顔のために」プログラムに応募して届けられたものです。このプログラムは、使わなくなった楽器や絵本、スポーツ用品などを寄付していただき、必要としている世界の人たちに届けるという企画です。

9月よりスタートした音楽クラブの子どもたちに、早速試奏してもらいました。

まずはけんばんハーモニカです。「ド!」「うぇっ?」「ミ!」「うぉっ!」

……だれかが音を出すと、みんな声を上げてそちらの方を向き、まただれかが音を出すとまたそちらにくるりと向きを変え。

そして次はソプラノリコーダー。以前、持ってきたフルートを子どもたちに何度か吹いたことがあるので、リコーダーも横に吹くものだと思っていた子もいました。ぴゅーっと吹き過ぎている子もいたので、息を調節してみてねと言うと、目を上に向けて、考えながらしんちょうに吹く子どもたち。かわいらしい音色があちらこちらから聞こえてきます。

楽器と初めて対面する子どもたちの新せんな反応がとてもほほえましかったです。ずっと待ち望んでいた楽器がネッチ小学校に到着したとき、急いで包みを開けました。楽器には、ドレミファソラシドと書かれてあったり、中には名前が書いてあったりするものも。前の持ち主の方が、日本のどこかで音を奏でていたんだろうなぁと思うと、何だか楽器ひとつひとつに愛着がわいてきます。楽器を手に取ったとき、届けてくださった方たちの温かい気持ちが伝わってきて、なみだが出そうでした。海をはるばるこえて、楽器といっしょに届いた温かい気持ち。その気持ちを、ネッチ小学校の子どもたちや先生たちと共にわたしも心に刻んで、この地ですてきな音色をひびかせたいと思います。

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