JICA海外協力隊の世界日記

ミクロネシア日記「ことこと」

命のつながり

ステイ先で、ぶたの赤ちゃんが産まれました!

まだ目が開いていなくて、へそのおも取れていません。ティアが、1才3か月の赤ちゃんオディーに子ぶたをさわられたら大変と、やきもきしながらミルクをあげているところです。何だかいいシーンで、お気に入りの一枚です。

さて、ポンペイでは、ぶたを飼っているお家がたくさんあります。ぶただけでなく、いろんな動物たちに囲まれながら生活しています。

例えば、犬やねこ。

犬の赤ちゃん、ねこの赤ちゃんも今まで何度も見ました。ちなみに、犬は、赤ちゃんが生まれると、母犬が子どもを守るために、ほえておそいかかってくることもあるので注意が必要です。ねこは、一度に5~7ひきくらいたくさん産まれます。産まれたばかりの子ねこは、手のひらに乗るくらいの大きさです。

それから、ほぼ放し飼いのにわとり。朝、お米をまくと、どこからともなく集まって来て、えさをつっつきます。そしてまた散っていきます。道を歩いていて、草かげからごそごそという音がしたり、夜部屋の外でばさばさと音を立てたりして、いつもぎょっとさせる犯人はこのにわとり。ポンペイのにわとりは、実にのびのびとしています。あるとき、木の上に移動しているにわとりが。にわとりって飛ぶんだ。そうだ、鳥だもんね。と思った出来事でした。ちなみに、天敵から身を守るために、木の上に移動するそうです。

また、小さな生き物ヤモリも、ポンペイのお家に欠かせません。最初はキャーキャー言っていましたが、だいぶなれました。たなの中から突然ジャンプしてきたのにはぎょっとしましたが、今では飛び切り小さいのや大きいのを見るけると、めずらしくてそっと近づいて写真におさめるまでになりました。ときどきヤモリ同士で争いをしています。ギュエギュエと大きな声で鳴くのがけっこうびっくりします。

さて、そんな生き物が身近にいるポンペイの生活ですが、ステイ先のノノ(お母さん)とパパ(お父さん)から、興味深い話を聞きました。

「ポンペイでは、昔からいろんな動物を大切にしてきた。わたしたちは、助け合って生きているんだ。例えば、ぶたがいるから食べ物がたくわえられるし、犬は番犬として家を守ってくれる。ねこは、ねずみを追い払ってくれるし、ヤモリたちも、小さな虫を食べて家をそうじしてくれるのさ。遠くの村では、クモさえも大切にしているところがあるそうだ。それは、台風だとか何か災害が起こるときに、クモの行動が変わってそれを知らせてくれるからだよ。」

様々な命とのつながりを思い出させてくれる、そんな素朴な暮らしがすてきなポンペイです。

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