JICA海外協力隊の世界日記

ミクロネシア日記「ことこと」

この木何の木?

ホームステイ先の近くに、こんな木があります。

さて、何の木でしょう?

足元を見てみると・・・。こんな緑の丸い実が、ごろごろ落ちています。

答えは・・・マンゴーの木です!常夏の島ポンペイでは今、マンゴーが旬(しゅん)です。

ある朝、ステイ先のキッチンに、大きなたらいがどんと置かれていました。「朝のとれたてマンゴーだよ。さっき、近くの山から拾ってきたのさ。」ホストブラザーがそう言って見せてくれたたらいの中には、「これでもか!」という位、マンゴーがどっさり。

ということで、お弁当のデザートにマンゴーを持っていきました。休けい時間やランチタイムには、子どもも大人も、あっちでもこっちでも、マンゴーを食べています。

さて、ひとつ注意したいのが、日本のみなさんがイメージするマンゴーと、こちらのマンゴーはちょっとちがいます。皮をむいてみると、こんな感じです。

こちらのマンゴーは、とても繊維質(せんいしつ)。写真をよく見てみると、細い糸がたくさんあるのがわかります。食べやすくするための品種改良などはしていないので、昔からの、そぼくなマンゴーがポンペイでは楽しめるのです。・・・ただ、ちょっと困るのが、ぱくっと食べると、必ず歯に糸がはさまること。そのいりょくはとてもすごくて、とうもろこしを丸ごと食べたあの感じよりもっとすごい「歯にはさまる感じ」が食べた後に残ります。だから、マンゴーを食べるときは、デンタルフロスが必要です。

それをのぞけば、味は格別!やわらかくて、とっても甘い。

さて、そんなポンペイ風マンゴーをちょっと苦労しながらたんのうしていると、学校ですれちがう先生たちに、「あゆみ、マンゴーを食べなさい。」と、またマンゴーをもらい、おやつにもマンゴー。けれど、いくつかもらって、全部は食べきれないので、ステイ先に持ち帰ることに。

「ただいま」と帰ると、ステイ先のキッチンには、今朝のたらいに加えて、新たに、洗面器山もり3つ分のマンゴーが。「そっちは〇〇さん家のマンゴーで、こっちは〇〇地区のマンゴーで・・・。」とホストマザーがそれぞれのマンゴーのちがいを説明してくれました。

このように、朝も昼も夜もマンゴーに囲まれた生活が二週間ほど毎日続いているので、

「もうマンゴーは見たくない!」

と、ついにマンゴーにうんざり。山形では、さくらんぼの旬(しゅん)の時期になると、あっちでもこっちでもさくらんぼをもらって食べ続けるので、「もうさくらんぼは見たくない!」とうんざりする日があったのですが、マンゴーにうんざりする日が来るなんて自分でもびっくりです。今は、食べたくても食べられないさくらんぼを恋しく思っているように、きっと、日本に帰ったら、マンゴーが恋しくなるのだろうなぁと思います。もう少し山形でさくらんぼを食べておけばよかったと思っている自分がいるので、くいの残らないように、今目の前にあるマンゴーを、せいいっぱい食べようと思います。食べすぎには気をつけながら・・・。

さて、このマンゴーを、そのまま食べるだけじゃなくて、いろいろな食べ方で楽しんでみよう!そして、「歯にはさまる感じ」をどうにかして気にせず食べたい!ということで、あくる日、先ぱい隊員といっしょに、ドミトリー(JICAボランティアが利用できるお家)でちえをしぼりました。その時たまたまあったパイナップルとオレンジジュースといっしょに、ミキサーにかけて、ジュースにしてみることに。結果は・・・、

とってものうこう!「南国を満きつしているね。」と、幸せな気分になりました。ただ、やっぱり、ミキサーにかけても、舌ざわりは、「繊維質」。おそるべし、ポンペイマンゴーのもつ「繊維質」です。

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