JICA海外協力隊の世界日記

ミクロネシア日記「ことこと」

われらジャングル探検隊!

「南の島」と聞いて思いうかぶものは何ですか?

青い海、白い砂浜・・・。そう、南の島といえばビーチ!

わたしはそんなイメージをもっていましたが、マングローブ林に囲まれたポンペイ島には、なんとビーチがありませんでした。(人口で作られたものや、離島にはありますが。)ポンペイ島にあったものは、山、川、滝・・・。そう、ここにあるのは、アドベンチャー好きにはたまらない「ジャングル」です。

7月にやってきたばかりのころ、先ぱい隊員といっしょに、「ソケースマウンテン」という山に登ってきました。今回は、その山登りをふりかえり、ポンペイジャングルのみりょくをお伝えしたいと思います!

「ソケース」とは、地区の名前の一つです。一枚目の写真のような、草木がおいしげるジャングルをひたすら登ります。とちゅう、5月の台風でたおれたという大木や、70年以上前の日本統治時代に、日本兵が持ちこんだとみられる戦車などをくぐりぬけ、てくてく。ポンペイの街でも、いろいろなところで日本を感じるのは、この日本の統治時代の名残が大きくえいきょうしているようです。今こうやって、ポンペイの人たちと平和にいっしょにすごせていることにかんしゃしながら、またてくてく・・・。ゴールは、電波塔です。

着きました!電波塔の頂上からのながめは最高!やっぱり写真ではおさまりきれない、大パノラマな自然が美しいポンペイです。

そして、遠くの海にうっすらと見えるのが、「環礁(かんしょう)」。ポンペイの島を守るようにして囲むこの環礁は、ポンペイのトレードマークです。

最後は、トトロの世界に出てきそうな葉っぱで、パシャリ。わたしたちを見て、とことこついてきた現地の子どもたち。くつをはいていってもどろ沼に足を取られ、わたしはどろだらけになって帰ってきましたが、こちらの子たちはサンダルかはだしで、ひょいひょいと、道なき道を渡り歩いていました。たくましい。

ソケースマウンテンに出かけたのは、ポンペイに着いて間もないころだったので、知っていた現地語が、「Kaselehlie(カセレーリエ、こんにちは)」、「Kalahngan(カラーンガン、ありがとう)」の2つだけだったのですが、新たに、子どもたちに 「Mwahu(マウ)」という言葉を教えてもらいました。「いいね!」という意味だそうです。今では、学校でよく使っているとても便利な言葉です。

帰り道、「じゃあねー。」と手をふった後も、車の後ろをどこまでもどこまでも追いかけてきた子どもたち。そんな子どもたちのむじゃ気な姿をずうっと見つめながら、これからこの地でどんなことが起こるのだろうと、心おどらせたあの日でした。

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