JICA海外協力隊の世界日記

ミクロネシア日記「ことこと」

帰っていったお姉ちゃん

みなさんお久しぶりです。工事で不安定だったインターネット回線がようやく少しよくなりました!記事の更新がストップしている間も、いろいろなことがありました。活動のこと、生活のこと、書きたいこと伝えたいことがたくさんたまってしまいました。随時更新していきます!

さて、先週、大きな出来事が…。お姉ちゃんが日本に帰ってしまいました。わたしにお姉ちゃんはいないって?そうです、兄弟は弟しかいません。でも、ポンペイでお姉ちゃんのような存在であり、また同志でもあった先輩隊員のいくみさんが任期を終えて先週帰国しました。

配属先では、たったひとりの日本人であるJICAボランティア。現地にどんどん溶け込んでいくことを大切にしているJICAボランティアですが、そんな状況の中で、ときどき心細くなるときがあります。だから、同じ志をもった隊員が身近にいるのは、とても心強いです。いくみさんは、隣町の小学校で同じ算数隊員として活動する協力隊員でした。

まず、いくみさんと言えば、料理!

普段ホームステイをしているわたしたちは、時々、故郷で食べていた味が恋しくなることも。だから、ドミトリーでこうして好きなものを作って食べることは、ひとつの気晴らしにもなります。

これまで作ったのは、スパイスカレー、チキン南蛮、生地から作るピザとうどん、煮物系、マリネ、ピクルス、エビチリ、餃子、ハンバーグ、ケーキなどなど。

日本のように材料が十分に手に入らない環境にいますが、そんな中でも、あるもので工夫して、素早くおいしく和洋中何でも作ってしまうのがいくみさんです。

わたしはいくみさんが作っているのがいつも気になり、横にくっついて見ていたり、手伝ったり、真似して作ってみたりしていました。なぜかポンペイ生活の一年半で料理のスキルがアップするという意外な成果が出たのは、いくみさんのおかげです。

それから、いくみさんが裁縫にはまると、わたしも一緒に作ってみたり、いくみさんが前髪を切ると、わたしの前髪も切ってとお願いしたり、とにかくわたしはいくみさんのすることを真似したくなる、妹みたいになっていました。こんなお姉ちゃんがいたらなと思いました。小さい頃、弟に「お姉ちゃんの真似してばっかりだね。」と嫌味を言っていた自分を反省します…。

もちろん活動でも、お世話になったことはたくさんあります。わたしはネッチ小学校の初代のJICAボランティアだったので、どんな風に活動を進めていけばよいのかわからず、いろいろ話を聞いてもらいました。今まで悩むことがたくさんありましたが、その度に、同じ志をもつ仲間として、語り合い、励まし合いました。

いくみさんの帰国の日。これまで何度も帰国するJICAボランティアを見送ってきましたが、皆、2年間やり切った清々しい表情をしています。いくみお姉ちゃんを見ると泣きそうでしたが、ちゃんと笑顔で送り出しました。いくみさん2年間お疲れ様でした!次はわたしの番です。その時わたしはどんな思いでいるのかなぁ。近くて遠い帰国の日。

ちなみにポンペイのJOCV(青年海外協力隊)はいくみさんが抜けてあと3人。

仲間と共に、がんばるぞ!

帰国まであと約60日!

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