JICA海外協力隊の世界日記

ブータンゆっくり散歩道

最後の願い

皆さんこんにちは!

この記事は帰国直前に書いています。

配属先での全ての活動が終わり、ブータンでの生活も残すところあと数日となってしまいました。
そしてここにきてブータンで3年間積み上げてきたものの重さを強く感じています。

私はブータン政府による組織再編の関係で、任期の途中で王立人事院(RCSC)から政府技術庁(GovTech)に移動しています。
ただ、移動はしたものの王立人事院ともそのまま関係が続いていて、システム改修の依頼なども以前と同様に担当していました。
そんな関係性でもあったことから、私の帰国に際して嬉しいことに政府技術庁と王立人事院の双方に送別会を開催していただけました。
また、送別会やその前後に実施した活動終了の挨拶の時には、多くの方々から今までの活動に対する感謝の言葉をいただくことができました。
加えて、システム開発という裏方として表に出ることがほとんどない立場ではありましたが、その点も踏まえて高く評価していただけたことはボランティアとしてではなくIT技術者として本当に嬉しく思いました。
必死に活動に取り組んできた3年間が報われた瞬間でした。

そして活動最後の1週間は配属先や同僚たちの温かさ優しさが溢れんばかりに伝わってきて、正直なところ涙を堪えるのに必死でした。
本当に、素敵な配属先で素敵な同僚たちに囲まれてここまで活動してくることができたと思います。

ここからが本題です。

ブータンでは何か新しく物事を始める際などに、願いを込めて「ルンタ(経文旗)」を括りつける習わしがあります。
私も以前、同僚が配属先を辞めて海外に留学する際に、ルンタを括りつける手伝いをしたことがあります。
ルンタは以前このブログでも紹介したことがありますが、赤、青、緑、黄、白の5色の旗で、その旗に経文がびっしりと書かれています。
その「ルンタ」に願いを込めて、ティンプー市内を見渡せる山に括りつけてきました。

ブータンでの私の最後の願い、それは、配属先と同僚たちが私の帰国を新たな出発点として益々発展していけるようにと願うものです。
帰国前の思い付きではありますが、私を送り出してくれた配属先と同僚たちへの最後のプレゼントです。

IMG_8540.JPG

上の写真はずっと一緒に活動してきた同僚とシムトカ・ゾンにて。

では、また次回!

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