JICA海外協力隊の世界日記

さあやのザンビアタイム

#58 ルナレインボー

Muli bwanji!(ムリブワンジ!)

ザンビアからこんにちは!

今日は世界三大瀑布のひとつ、ザンビアとジンバブエの国境に位置するビクトリアフォールズで、年に数回しか見ることが出来ない虹について紹介します!

その名も、「ルナレインボー」。

これは、滝の水量が多い時期に、満月の夜限定で現れる、「月明りでできる虹」です。

満月に照らされた水しぶきによって浮かび上がる虹は、とても幻想的で神秘的な光景です。

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通常、ビクトリアフォールズは夕方になるとゲートが閉まり、夜に滝を見ることはできませんが、ルナレインボーの期間中は特別に夜間も開放され、その貴重な姿を目にすることが出来ます。

水煙に包まれた滝の向こうに、静かに浮かび上がる光の弧は美しかったです。

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今回訪れたのは5月中旬。雨季が終わりに差し掛かるこの時期は、水量が多い季節です。

そのため、日中の滝も圧巻の迫力。

轟音とともに流れ落ちる大量の水、その水しぶきが太陽の光に反射して、色鮮やかな虹がいくつも滝にかかっていました。

余りのスケールに圧倒されつつ、何度もカメラのシャッターを切ってしまいました。

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また、今回は「ライオンウォーク」というアクティビティにも参加しました。

なんと、リードも何もつけていない本物のライオンと一緒に歩けるんです!

写真の通り、間近で触れることもでき、背中をなでる手は少し震えてしまうほど。

もちろん周囲には熟練のガイドが何人も付き添ってくれるのですが、やはり百獣の王を目の前にすると、自然と緊張感が高まります。

とはいえ、その凛々しくも落ち着いた姿には感動。

まさに一生に一度の体験でした。

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滝の近くにあるホテルでは、さらに驚きの光景が。

なんと、敷地内を野生のシマウマやキリンが自由に歩いているんです!

朝、バルコニーを開けると目の前にシマウマがいたり、レストランから見える芝生の向こうにキリンがゆったり歩いていたり。

日本では考えられないような自然との距離感に、終始テンションがあがりました。

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そして、日没もまた特別な時間です。

ザンベジ川に沈む夕日が空を赤く染め、川面に映る黄金の光が、何とも言えない静けさと美しさを演出します。陽が沈んだ直後のマジックアワーもとても素敵です。陽が落ちていく様子をぼんやり眺めながら、「ザンビアでこの夕陽をみるのも、あと少しなんだな」としみじみ感じました。

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任期の終わりが近づく今、今回が最後のビクトリアフォールズ観光となりました。

帰り道には、現地の人々の間で幸運をもたらすと信じられている「ニャミニャミ」のペンダントをいくつも購入。

ニャミニャミとは、ビクトリアフォールズを流れるザンベジ川に宿る神様で、魚の頭と蛇の体を持つと言われています。

この地を守る存在として地元の人々に敬われてきた神様です。

ペンダントを見るたびに、ここで過ごした濃密な時間や、出会った人々、学んだことの数々を思い出すのだと思います。

自然の偉大さ、神秘、そして人と自然のつながりを肌で感じることができた、かけがえのない旅でした。

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