JICA海外協力隊の世界日記

さあやのザンビアタイム

#28 米シマ

Muli bwanji!(ムリブワンジ!)

ザンビアからこんにちは!

今回は米粉でシマ作りに挑戦した時のことについて紹介します。

ザンビアではメイズ(トウモロコシ)の粉をお湯で煮て練ったシマが主食です。(シマについては「#2 ザンビア人の大好物シマ」を参照)

ザンビアではメイズ生産が主流でありそれに依存していますが、政府による作物多様化の推進やJICAのプロジェクトの働きかけなどにより、現在、米はザンビア人にとって身近な存在になっています。

しかし、ザンビア人のシマに対する思い入れは強く、「米とシマどちらが好きか?」という質問には、ほとんどの人がシマと答えます。幼いころからの馴染みの味であり、文化でもあるので納得できます。

一方で近年、シマの原料であるメイズ粉の値段が高騰しています。

このような背景を踏まえ、今回新しい選択肢として米粉を使用したシマ作りを試みました!

シマに米粉を使うのは、米どころである西部州の一部の地域では一般的になりつつあるのですが、ルサカや他の地域では一般的ではなく、米粉を知らない人も多いです。

今回は仲の良いザンビア人に協力してもらい、一緒に米シマ作りを体験しました。

そのザンビア人も初めてのことで興味津々でした。

作り方はメイズ粉で作るシマと同じです。米粉をお湯で煮てひたすら練っていきます。

米シマ4.jpg

完成した写真がこちら。

見た目はシマそっくりで、米粉で作ったと言われないと分からない感じです。

味も美味しい!味は米の感じが強く、協力してくれたザンビア人家族にも好評でした。

そして米シマはメイズ粉よりも少ない粉の量で、たくさん作れることも分かりました。

しかし、課題もあり、米シマはなかなか固まりにくく、メイズ粉で作るシマよりもだいぶソフトな仕上がりです。今回協力してくれたザンビア人家族の中でも、これが好きだという人と、メイズ粉で作るシマのずっしりとした感じが良いという人で意見が分かれました。

米シマ普及への道のりはまだ遠そうですが、将来ザンビア人の選択肢の1つになってくれたら嬉しいです。

初めての米シマにご満悦。

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