JICA海外協力隊の世界日記

アンデスの田舎町から

産直販売所のプロモーション(1)

パタテ市に属する3つのパロキア(教区による行政単位)の一つにLos Andesがあります(アンデス山脈とは別)。 その中心地で週末に出店(でみせ)の市が開かれているのですが、Los Andesの役員会から販売促進を手伝ってほしいと頼まれました。  ここは道路に沿って間口30m奥行2mぐらいの屋根だけがある施設で、10店舗ぐらいが店を出しています。 半分が地元の果物などの農産物を扱い、その他はポテトフライなどの軽食やジュースやアイスなどを売っています。 この売り場の事を何も知らなかったので、年明け早々から毎週末現場に通い、現状把握を行いました。 調査のひとつは、各店舗のプロフィールをつかむことで、店舗名や電話番号、販売品、自分のお店や品物の良さやアピールポイントを書き出してもらいました。 又来店者についての調査として、どこから来たのか、初来店かリピーターか、何を買ったのか、なぜ買ったのかという4項目についてアンケートを行いました。 この作業はお店の人に頼み、お客様から聞き出した事を付箋用のメモ用紙に書いて、壁に貼った模造紙の表に貼り付けてもらいました。 壁に貼るようにした理由は、皆でやっていると壁に貼ったラベルの数が増えるのが見えるので、よりやる気が出る事と、作業の主体になった気分で調査興味が湧くと思ったからです。

2週続けて土日にアンケートを行い、精度はともかく60人ぐらいの人から聞き出せ、何となく顧客のイメージがつかめました。 リピーターの数が初来店者の2倍位で、車で1時間ぐらい離れた大都市のAmbatoからたくさんの人が来ている半面、地元の人が少ないことなどが分かりました。 一度寄ってくれたお客様は、リピーターになる可能性が高ことが予想されます。 調査の結果として、通りがかりの車の視線を意識して、清潔さや見栄えといった外観に気を付ける事などの留意点を、店舗の人が集まった場で報告しました。 画期的な対策を見つけることができませんでしたが、自分達も調査に加わったということが、これからの販売促進活動に関心を持つことにつながったのではないかと思います。

毎週通っていると皆と顔なじみになり、いろいろとおごってくれます。 お店同士も地元の人の集まりなので仲が良くて、お互いにお裾分けをしているようで、仲間に入れてもらえたような気分です。

これからの活動として、ウェブサイトを利用して販促を強化するとともに、生産品の品質向上につなげていきたいと考えています。 活動の続きは、又日記で紹介します。

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