JICA海外協力隊の世界日記

アンデスの田舎町から

国際女性デー

3月8日は国際女性デーとして日本でもいろいろなイベントがあったと思います。 パタテ市でも小さい町ながら相当に力を入れて、この日の広報活動をしていました。 市役所で働いている女性達も、普段以上に一生懸命式典会場の準備や飾りつけをやっている様子でした。 市役所の通路には、パタテ市で目覚ましい活躍をした女性達をたたえる為に、たくさんの写真を並べていました。  そして役所の女性に混ざって、会場のコーディネートを指揮していたのは、ジャムコンクールで知合いになったカルメンさんでした。 式典でもスピーチをしていたようで、おそらくボランティアとしてこの運営に関わっていたのでしょう。 市役所の前で飾りつけをしている時には、事務所にいる私を呼び出し、展示してある自分のおばあさんとお母さんの写真を見せてくれました。 企業家の血を受け継いでいることがわかり、彼女の行動力に合点がいった次第です。

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彼女は今年70歳になったそうですが元気そのもので、最近は自分の家と庭を改造して、週末のレストランを始めたところです。 数週間前にたまたま彼女の家の前を通った時に声を掛けられ、お店を始めたんだと言って中に引っ張り込まれたのですが、その後又事務所で声を掛けられ連れていかれた時には、さらに庭が手入れされて体裁が整ってきていました。 

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その時はコーヒーとお菓子などをご馳走になったのですが、今度来る時にはチャーハンを作って食べさせてくれと頼まれました。 その後も何度か同じ事を言われたのですが、国際女性デーで会った時には、いつ作りに来てくれるのだと聞かれたので、今度の日曜日(3月10日)に行くと約束をしたのです。 チャーハンはこちらの人には人気があるようで、他の人からもチャーハンを作れるかと聞かれたり、町中では知らない人から、「チャウラファンChauaan(こちらの言葉でチャーハンのこと)」と声を掛けられたこともあります。 アジアの言葉として、それしか思いつかなかったせいかもしれません。 約束した日には、調味料を含めた材料と、普段使っている包丁とまな板も一緒に彼女の家のキッチンに持ち込みました。 チャーハンだけでは物足りないだろうと思い、チキンラーメンも一緒に用意して1時間半近くかけて作りあげました。 両方とも我ながらかなり良い出来ばえだと思ったのですが、彼女の78歳になる旦那さんもラーメンを美味しい美味しいと繰り返し言ってくれました。 しかしながらその中に、こちらの定番調味料のアヒ(唐辛子の効いたソースの一種)をたくさんかけていたので、ちょっと残念な気がしました。 日本でも何にでもソースや醤油をかける人がいるように、しみついた味覚や食べ方には共有しがたい部分があるものだと感じ、頑張った自分を慰めた次第です。

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