2024/12/10 Tue
生活
AIの活用


日本の歌謡曲をスペイン語の歌詞に換えた、さわりの部分です。
> Olvidar lo que quiero olvidar > Y la soledad que no puedo evitar > Cuando el hombre se siente así > Bebe para olvidar
> Bebe, bebe > Bebido y bebiendo > Bebe, hasta que te derrumbes > Y duermas bebiendo> Luego el hombre > Dormirá en silencio
少し味気なく感じるのですが、英語にするとこんな感じです。
> Forget what I want to forget > And the loneliness I can't evade yet > When a man feels this way > He drinks to forget the day.
> Drink, drink > Drinking and drunk, > Drink until you fall, > And sleep while you drink, > Then the man, > Will sleep in silence.
私がボランティア活動の拠点としているパタテ市役所の公共サービス課では、観光の振興支援も担当していて、ある時イベントの企画を検討している同僚から歌を歌えるかと聞かれました。30歳代ぐらいまではカラオケにつきあったりしていたので、とりあえず歌えると答えます。結果的には、その後、声が掛かることは無かったのですが、もし急に頼まれたらどうしようかとしばらく考えていたのです。ラテン系のアップテンポが良いなと思いつつも、結局昔のカラオケのレパートリーだった曲を、練習の為に部屋で口ずさむことになりました。でも自分のお粗末な歌唱力で日本語で歌っても、喜んでもらえるかどうか自信がありません。悩んでるうちに、ふとスローなメロディーだし歌詞も単純で繰り返しが多いので、スペイン語になりそうだな思いつきました。
自分でスペイン語の作詞をすることを一瞬考えましたがすぐに諦めて、最近話題になっているAIに、歌詞をスペイン語に置き換えるように投げてみました。まだAIをほとんど使えていないのですが、従来ググっていた検索作業をAIに頼んだ所、自分の意図を汲んて整理された情報が出てきたので、これは使わない手は無いなと思っていたのです。早速試してみたところ、AIからの指摘があって著作権上の制約を考慮しなければなりませんでしたが、何度かAIとやりとりをするうちに上記の歌詞が出来上がりました。
市役所でその歌詞を同僚に見せると、意味は伝わるとのこと、歌ってみてくれと言われました。部屋には皆がいましたが、エクアドルでは9月から毎日停電の時間帯があって、仕事もできずに持て余している所だったので、さわりの部分を歌って聞かせました。bebe bebe, bebido y bebiendoの部分はスペイン語でも雰囲気が伝わるようで、つい先日の午後に事務所で皆と一緒に隠れながらビールを飲んだ話が出たりして、結構気に入ってもらえました。
イベントで歌う事になった場面を想像し、カラオケだと少し怠くなる間奏部分の間を持たすためにケーナでメロディを入れることにして、オタバロという観光地で買って棚に眠っていたものを取り出して練習しました。 おかげ様で少し吹けるようになったのが今回の成果と言えるでしょう。
さてAIの話ですが、ボランティア仲間の三津野さんに10月にお会いし、公園レンジャーとしての彼女の多岐にわたる活動に驚いたことを、以前の世界日記で紹介しました。その時の彼女との話の中で、ある会合で講演を依頼されていて、それに先立ち論文の提出を求められているが時間が無くて大変だという事を伺いました。その時、「AIを使えばすぐにできますよ」と話をしたのですが、正直言って本当にすぐにできるか自信がありませんでした。言いっぱなしでは無責任だなとの思いもあったので、実際にできるかどうかやってみたのです。15分ほどかけて彼女の活動テーマに沿った内容を想像しながら、論文になりそうな項目を列挙してAIに指示してみます。すると一見ですが、しっかりとした要旨があっという間に出てきました。それをそのままコピペして三津野さんに送ったところ、その時すでに論文の要旨を提出した後だったようですが、彼女は骨子を考えるのに3日かかったとのことで、もっと早く試したかったという返事をもらいました。
ところで、彼女がその講演を行ったのは、キトにあるエクアドル中央大学で行われた第3回国際観光シンポジウムというイベントです。日本の東京大学にあたるような場所での講演の実績は、ボランティア活動としての大きな成果の一つになるに違いありません。AIに頼ることなく、限られた時間の中でやり遂げた彼女に拍手を送りたいと思います。
写真:講演会場の様子


III SIMPOSIO INTERNACIONAL DE TURISMO SOSTENIBLE
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