JICA海外協力隊の世界日記

アンデスの田舎町から

日本から持って来て良かったもの

持って来て良かったもの順番はこんな感じです。

第1位:トイレで使う携帯用洗浄機

第2位:三徳包丁

第3位:電動バリカン

いきなりトイレの話になって申し訳ありません。 もしかしたら多くの人が持って来ているのかもしれませんが、話題に上げにくい物なので、まだ他の誰からも持ってきたという話を聞いていません。日本のように紙を便器に捨てられないので、匂うゴミ箱のせいでハエが壁と天井の隙間から入ってくることを防げるし、紙の節約にもなるし、何よりも毎日気持ちよくトイレを済ますことができるのがありがたいです。エクアドルに来たばかりの時に受けた語学研修で、先生に水で洗う話をすると驚いていたので、ここでは浸透していないのだと思います。ところでイスラム系の国では教義上で清潔を重んじるためか、トイレの中に小さなシャワー(ところによっては水の入ったバケツとひしゃく)が付いていることがありました。

次に包丁ですが、エクアドルの通常のタイプは幅が狭くとがっていて、三徳包丁のようなものを一般の家で見たことがありません。コミュニティの集会でジャムを作る手伝いをした時に、皆は材料を手に持って切りながら直接鍋に放り込んでいました。調理の仕方が包丁の形に影響しているのでしょう。ある程度料理をする人なら、まな板を使いたくなるのでやっぱり三徳包丁が便利です。ところで砥石が欲しくなったのですが値段が高いので買うのを我慢し、タイル製のキッチンカウンターの表面を砥石代わりにして時間をかけて研いでいます。

三番目の電動バリカンですが、必要なのは私だけかもしれません。この数十年間ほとんど床屋に行ったことが無く、バリカンで済ませていたので必需品になってしまいました。本来ならば現地の人とコミュニケーションを取る貴重な機会なので、床屋さんに行くべきなのでしょう。

さて、どうしても欲しいけど手に入らなかった日本の製品があって、それはノコギリです。 これも私だけが必要と感じているでしょう。話が長くなりますが学校が長期休暇に入ると、子供向けに各種の課外コースが企画されています。私が籍を置いている市役所の公共サービス課が担当しているので、子供達の面倒を見る手伝いをしていました。 その時に子供の一人が私にお箸について尋ねてきたのです。そこで鉛筆を箸替わりにして使い方を見せたのですが、とても興味を持って皆が集まってきました。そんなことから課外コースの中で30分ほど時間をもらって、箸の使い方を教えることにしました。3か所の地区で行ったのですが、地区によっては課外コースを2~3回使って練習を重ね、箸でつまむ物をマシュマロからビスケットに代えたりして、熟練度を上げるようにしました。おそらく合計で100名ぐらいの子供達が参加したと思います。 

この時に子供達が使う箸が沢山必要になったのですが、私が住んでいるパタテには箸は売っていません。一軒だけあった中華料理屋にも箸を置いていませんでした。大きな町のスーパーで売っているのを見ましたが結構な値段がします。 そのためバーベキュー用の串(100本で1.5ドル程度)を使って、串の尖った部分をノコギリで切り、ヤスリで整えて準備したのです。趣味のDIYでノコギリは使い慣れていて、日本によくある細目の刃の付いたタイプが欲しかったのですが、大きな町のDIYショップに行っても見つかりませんでした。こちらでは木造建築は古いものが残っているぐらいで、ほとんどの建物がブロック積なので、木加工の技能も道具も発達していないようです。大工用にブリキ板のような大きなノコギリはありましたが、結局入手したのは金ノコ用の刃と樹木の伐採用ノコギリで、どちらも帯に短し襷に長しで細工には不向きでした。 こちらの大工さんが日本のノコギリを使ったら、きっと感激して涙を流すのではないかと思います。このようにして100人ぐらいの子供達のために、串を200本以上切って作った次第です。

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