2023/08/07 Mon
活動
夏休みパソコン教室 at YEGO center
【写真①】ルワマガナ郡のYEGO center 外観
Muraho(こんにちは)!
執筆時点で7月もほぼ終わりを迎え、8月に入ろうとしています。ニュースに日本は酷暑で、一日中35度以上の気温が続いていると知り、今後日本で過ごす夏に戦々恐々としています。一方、ルワンダでも大乾季が到来し、毎日が水不足の日々です。昨年は最大で1週間程度だった断水も今年は約1ヶ月程度続き、水の有り難さを日々噛み締めています。
そんな厳しい夏に奮闘していますが、さらに悩みの種が一つ。そう、「夏休み」です。みなさん、夏休みと聞くと、「最高」とか「羨ましい」などの言葉がすぐ頭に思い浮かぶことでしょう。かくいう私もルワンダに来るまではそうでした。夏休みが待ち遠しかった。しかし、ルワンダの学校隊員にとって、夏休みは一つの試練。約3ヶ月弱の間、配属先での活動がなくなってしまいます。折角の休みだし、思いっきり休もうと思っても1週間が限界。何かやることはないかと日々彷徨っています。
そんな状況で最近始めたことがYEGO centerでの小学生向けパソコン教室の補佐です。
YEGO centerとは、”Youth Empowerment for Global Opportunity” の略で、10〜30代の青少年向けの無料の職業訓練施設です。郡庁(自治体の役所)の管轄にあり、講師はボランティアです。私も全てを把握しているわけではないですが、生徒は無料で講座を受けることができます。因みに、”YEGO”はルワンダ語で、”Yes”の意味です。
【写真②】パソコンの仕組みについてのレクチャー
私が通っているルワマガナ郡のYEGO centerでは、裁縫、写真撮影・映像制作、ICT教室などのクラスがあります。過去にはルワマガナの先輩隊員が空手教室を開催していました。
特に、裁縫教室では教室内で作成したビーズのブレスレッドなどを近くにあるホテルのお土産コーナーで販売しており、収益化できる構造ができています。これは、ルワマガナで活動されていた先輩隊員の活動の成果です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
このように先輩隊員とも繋がりが深いYEGO centerで、夏休みの期間中、友人のルワンダ人が経営する会社(Pisqure)が小学生向けにタイピングやプログラミングの指導を行っていると聞き、参加させていただくことにしました。ここの社長が講師として教えるのですが、元ICT教師で、プログラミングも習得しており、教育に熱心に取り組んでいるため、いつも彼から刺激をもらっています。私が活動で何を教えようか迷っていた時に相談に乗ってくれたのも彼でした。
彼らがどんな活動をしているかというと、YEGO centerのコンピュータ室を借りて、7〜10歳の小学生にパソコンの使い方を教えています。生徒は、市役所などに勤めている方のご子息が多く、全員英語がペラペラです。
YEGO centerには国際機関の支援が入っており、Windows 11・10が入ったパソコンが10台設置されています。インターネットも完備されており、正直、私の活動先の学校より良い設備が整っています(笑)。
教室の開催時間は、月・水・金の午前8時30分から12時までで、みんな時間通りに来て、授業が始まります。ルワンダの普段の生活だと30分から1時間の遅刻は当たり前なので、とても驚きました。
【写真③】タイピングソフトを使用してタイピングの練習
授業で教えていることは、パソコンの使い方とタイピングの練習です。最初の1時間は座学で、コンピュータの仕組みやソーシャルメディアなどについて教え、残りの時間でひたすらタイピングの練習をします。独自のタイピングソフトを用いて、ホームポジションの習得、各キーに対応する指の使い方などを繰り返し練習します。生徒はみんな集中していて、執筆時点で教室開始3回目なのに既にタイピングの基本形ができつつあります。学習スピードが早く、教えがいがあります。
今後は、私が学校で少し教えていたプログラミングソフトのScratchなども教えていくみたいなので、夏休みの期間中は毎回通って、子供たちのコンピュータ技術の習得のサポートをしていきたいと思います!
【写真④】指の動かし方を学習中
SHARE