JICA海外協力隊の世界日記

Turi Kumwe Rwanda! ~We are together~

夏休みの活動 Part 2 - NPOでサッカー教室

※ブログのタイトル「Turi Kumwe」はキニアルワンダ語でWe are togetherという意味です

Muraho(こんにちは)!

前回の記事に引き続き、夏休みの活動について紹介します。今回紹介するのは、ルワマガナ郡でサッカークラブを運営しているNPO団体の "Organization For Youth Empowerment Rwanda(以下、OFYER)”の活動です。

こちらの組織を初めて知ったのは、同じくルワマガナに派遣されている陸上隊員から活動に誘っていただいて、見学に行った時です。この団体の代表者はルワマガナの盲学校の先生で、平日は教員として活動し、休日はサッカーコーチとして子供達に指導しています。

OFYERに通っているのは4〜17歳の子供達です。2000フラン(約250円)を月謝として支払ってもらう約束をしているみたいですが、実際には3割程度の家庭からしか支払いはないようです。貧困家庭の子供も多く、スポーツを学ぶのにお金をかけることは大きなハードルとなってしまっています。

OFYERのコーチはボランティアで来ている高校生から社会人の地元の人です。基本的には代表とコーチが協力して、生徒のサッカー指導をしています。学校がある期間は土日のみ、夏休みなどの長期休暇の間はほぼ毎日サッカーの練習をしています。

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主にアップのランニング、コーンやラダーなどの道具を使用した腿上げやジャンプを織り交ぜたトレーニング、ドリブルやパスの練習をしています。ほぼ毎回しているのは、「ボッソ」と呼ばれる練習です。これは日本でいう「鳥かご」と呼ばれている練習です。ディフェンス役の生徒を取り囲むように他の生徒は円状に並び、ディフェンス役の生徒からボールを取られないようにパス回しをする練習です。運動音痴で球技全般がダメダメな私も、この練習に参加させてもらっています。

また、誘ってくれた陸上隊員も走力向上などの指導をしています。走り込みなどのただのきつい練習ではなく、鬼ごっこなどの遊びを取り入れ、走りながらの切り返しや瞬発力強化の練習をしていました。「楽しむ」をモットーに練習を行っており、生徒達も生き生きとしていました。

そのような感じで練習を重ねた後は、試合です。代表が様々なスポーツ団体とコネクションを持っており、時折ルワマガナのタウンで開催される小学生や高校生対象のサッカーの試合に参加しています。年齢制限があり、U13、U15、U18のような形で区分けがされます。また、男子だけでなく、女子選手も多いため、男女のチームに分かれてトーナメントが開催されています。

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他のチームとの試合自体が初めてという生徒も多く、試合の初めは緊張する姿も見られましたが、全員が真剣に試合に臨んでおり、応援する方にも力が入りました。何回か試合を観戦させてもらいましたが、特に印象的だった試合は、女子選手達の初めての試合です。結果はPK戦の末、残念ながら負けてしまったのですが、その際、全員が悔しくて泣いていたのです。それほど本気だったのかと知ることができたと同時に、本気で取り組んでいた彼女らをサポートしていきたいと思った瞬間でした。

今後も彼らの成長が楽しみです!最後までお読みいただき、ありがとうございます!

次回は、ルワマガナに日本の方々がスタディツアーで来てくださったので、その様子をご紹介します!

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