JICA海外協力隊の世界日記

Turi Kumwe Rwanda! ~We are together~

生徒に日本語を教えてみた

※ブログのタイトル「Turi Kumwe」はキニアルワンダ語でWe are togetherという意味です

Muraho(こんにちは)!

私が配属されている学校は7月の上旬にあったNational Exam(ルワンダ全土で行われる最終試験)が終わり、約2ヶ月間もの夏休みが始まります。寮で暮らしていた生徒たちもそれぞれ自分の地元に帰り、休みを満喫していることでしょう。

時は遡りますが、今年度の最終学期が始まった4月から、職業訓練校である我が校ではインターンシップが行われており、いくつかの学年の生徒たちは地元の企業や協同組合で実際に働いていました。それ以外で学校に残った生徒も学校内で先生の監督のもと、実技実習をする毎日です。そのため、学校の授業は一律ストップ。私も授業がなくなってしまいました。

そのため、その期間は学校内を徘徊し、暇そうな生徒を見つけてはPC室に連れていくか、日本語を教えることにしてみました。今回は、即席で作った日本語教室の様子をご紹介しようと思います。

まず、日本語教室を始める上で行なったことは、受講者集め。日本語教室も生徒がいないとできません。生徒たちは日本語に興味がないかなと思っていましたが、思いの外、日本語に興味を持ってくれる生徒多数。40人近く集まったので、無事開催することができました。

記念すべき第1回目は、挨拶と平仮名。「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」から始まり、「おやすみ」や「ありがとう」も重要語句として教えました。面白かったのは、生徒の一番人気の言葉が「愛している」だったこと。この言葉を教えて以降、学校内で生徒に会うたび「愛している」を言ってくれる様になったので、自己肯定感が爆上がりです。

愛してる.png

その後、平仮名を教えたのですが、平仮名はルワンダ語で使用されているアルファベットとは全く異なる文字のため、最初はみんな発狂していました。日本語をマスターするには平仮名46文字、カタカナ46文字、漢字2000以上覚えなければいけないと話すと半狂乱。そのため、まずは平仮名だけを覚えてもらうことにしました。

平仮名を書いて覚えるようにしたのですが、「あ」と「お」、「い」と「り」などがごっちゃ混ぜになり、他にも「む」「み」「な」などの文字のバランスが難しいのか、みんな新しい文字を創造していました。しかし、時間を経るうちに綺麗に書けるようになっていき、生徒たちの努力が垣間見えて、とても嬉しかったです。

教えている中で、とても驚いたことがあります。一人の女子生徒に日本の挨拶を教えている際に、突然、「こんにちは、ありがとう、さよなら、またあいましょう」と歌い出したのです。そう、みなさんご存知、国民的アニメ「あたしンチ」の主題歌「さらば」の一節です。なぜ、この歌を知っているのか聞いてみると、小学生の頃に日本人から教えてもらったと言っていました。

詳しく話を聞いてみるとコロナ前に協力隊として、私の任地があるルワマガナ郡のムシャセクターという場所で活動されていたTさんから教えてもらったみたいです。

Tさんは現在もルワンダで起業されて活動されており、ルワンダ隊員の大先輩です。約10年前に教えた歌が未だに当時の生徒たちの記憶に残っていることに感動しました。日本語教育を通して、過去の隊員の活動と繋がれた、とても貴重な経験でした。そして、自分もこんな風に彼らに記憶に残る活動をできるように頑張ろうと決意を新たに、活動をしていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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