JICA海外協力隊の世界日記

Turi Kumwe Rwanda! ~We are together~

ルワンダの学校事情

※ブログのタイトル「Turi Kumwe」はキニアルワンダ語でWe are togetherという意味です

こんにちは!

執筆をしている現在は8月の初旬です。丁度、先週、活動先の職業訓練校で学年末試験が終了し、長期休暇に入ったので、ルワンダの学校の試験についてご紹介したいと思います!

その前にルワンダと日本の学校制度について少し紹介したいと思います。

■ルワンダの学校制度

共通する点は、ルワンダも日本と同じように小学校6年・中学校3年・高校3年という教育制度です。また、自分が現在派遣されているTVET(職業訓練校)は、日本の専門学校に似ていて、日本の高校生と同じ年齢の生徒が通っています。

日本と異なる点は、学期の期間です。ルワンダの学校は3学期制で、1学期は10〜12月、2学期は1月〜3月、3学期は4月〜8月で、各学期の間には2週間弱の休みがあります 。さらに、学年末の7月から次の学期始まりまで約2ヶ月間の休暇をはさみます。

学校には寮があり、ルワンダ各地から来た生徒が共同生活をしています。後ほど触れますが、留年も厳格にあるため、途中でドロップアウトする生徒も多いです。

■職業訓練校での試験について

そんなルワンダの試験について紹介していきます。ただし、今回は職業訓練校のことなので、ルワンダの普通科の高校や小・中学校は異なるかもしれません。

ルワンダには3つの試験があり、1学期の学校ごとの試験、2学期の県ごとの試験、そして最後に3学期の国レベルの試験です。それぞれ学期の最後に試験があり、約2週間程度かけて試験が実施されます。

また、試験時間は1科目につき、3時間あります。試験は午前中に1科目、午後に1科目で、1日に計2科目実施します。職業訓練校では、専門科目の教科だけで10科目程度あり、更に、数学や語学、ICTなどの一般科目の試験もあるので、長期間の試験です。

職業訓練校では、最終学年の生徒は追加で「実技」の試験があります。違う学校へ行き、異なる先生の前でそれぞれの専門科目の実技試験が実施されます。これも約2週間弱あるので、学校を卒業するには長期間で、難しい試験を突破する必要があります。

このように、試験は難しく、尚且すべて英語で実施されるため、英語が苦手な生徒には試験で回答するだけでも非常に困難です。そのため、私の学校では、約3〜4割の生徒が留年しています。ここが、日本と最も異なる部分かもしれません。試験も難解な上に、使用言語は彼らが日常生活で話す現地語キニアルワンダ語ではなく、公用語の英語で試験が統一されているため、進級へのハードルはとても高いように感じます。

また、留年した生徒の中には学校を退学してしまう生徒もいるので、入学してきた生徒の約半分くらいしか卒業できていません。

このように、ルワンダと日本では学校教育の環境がとても異なっており、カルチャーショックを受ける日々です。

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