地球の森コスタリカ (髙橋隊員は帰国しました。)

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髙橋 愛実
宮城県

タイプ/職種
青年海外協力隊
環境教育
派遣国
中南米
コスタリカ サンホセ県 ティバス市役所
一言メッセージ
小さな国土で壮麗な森と共存するコスタリカ人たちと、彼らの誇るべく自然環境について一緒に考えることができるこの素晴らしい機会に日々感謝です。

 

合同研修会のはなし

2015.05.19

活動

Hola!

最近暑いです。

昼間は日差しがジリジリと強くて肌が焦げ付くよう。

他の標高の低い地域に比べれば随分涼しいようですが、

北国育ちの私には暑いです。

今日は先日実施した環境教育隊員主催の合同研修会の話を

したいと思います。

先日と言ってももう随分前の話なのですが。。。

コスタリカには環境教育隊員が3人います。

グレシア市役所の塩谷JVとサンホセ市役所の丸野JVと私です。

普段はそれぞれが自分の市の環境や抱えている問題に応じて

個々に活動を進めていますが、時に同じような悩みを持つこともあり、

情報を共有し合ったり優良事例を見に一緒に調査に出かけたりします。

前述の「ごみのはなし」で説明したように、

(http://world-diary.jica.go.jp/takahashi/ca.php)

コスタリカでは5年前にごみの分別に関する法律が施行されて以降、

各地方自治体には資源ごみを回収する義務があります。

しかし、資源ゴミ回収のためのリサイクルセンターを建ててみたものの、

運営の仕方が分からない、一向に市民の意識が変わらない、

そもそもリサイクルセンターがあることが知られていないといった

ケースもあります。

今回の合同研修会の話が持ち上がった背景にも、

3市役所が2014年の1年間に回収した資源ごみの量が、

1年間にごみの埋め立て場に運ばれた家庭ごみの量の1%に満たない

という共通した事実が発覚したからです。

私の任地ティバス市を例に挙げると、

2014年の1年間で

市が業者に委託して家々を周り回収した家庭ごみが18,080t、

リサイクルセンターに届いた資源ごみが157tです。

2014年にティバス市で発生した家庭ごみの内1%のみが資源ごみとして

リサイクルセンターに運ばれ、残りの99%は埋め立てられてしまった

ということです。

ちなみに日本の場合は90%が再資源化、もしくは廃棄物発電に

使われています。

せっかくリサイクルセンターがあるのに

ごみの減量に貢献できていないのは寂しいと言うことで、

従業員のモチベーション向上、作業場の改善、横のつながりの構築

などを目標に3市役所の従業員を集めた合同研修会を実施する

運びとなりました。

この講習会に向けては廃棄物処理の専門家、

有害廃棄物処理の益田SVに大変お世話になりました。

帰国間際で各方面への引継ぎで忙しいにも関わらずたくさんのことを

教えていただきました。持つべきものは、“まっさん”。

ありがとうございました。

合同研修会は以下のプログラムで実施されました。

1.過去に日本の援助により建設されたサンホセ市のリサイクルセンターの見学

 →ごみ処理のプロセスに合わせた機械の配置、

  人の動き、モノの動き(動線)を勉強する

2.益田SVと私たち3名のJVによる日本のごみ処理システムの紹介

 →日本の定点回収のシステム、分別回収のシステム、

  資源ごみの回収率等を説明。

3.3市役所の現状

 →自分たちが市内から出る家庭ごみの1%しか処理していない

  事実を把握。3市役所の年間のごみの処理量、1人当たりの

  処理量等を把握。

4.理想的なリサイクルセンターの動線とモノの配置の仕方

 益田SVによる講座

5.ワーク①

 現在自分たちが行っている作業の種類、モノの配置、動線を

 紙の上に表現する。

 →何度も同じ場所を行き来しており効率が悪いことに気付く

6.ワーク②

 益田SVの講座を元に自分たちのリサイクルセンターのモノの配置等

 を見直し、現在の建物のままで出来る範囲の

 理想のリサイクルセンターデザインする。

7.発表

 各リサイクルセンターが自分たちのアイディアを発表し、意見交換

いわゆるブルーカラーで、低所得職のリサイクルセンターの職員たちは

仕事で外に出る機会がほとんどなく、

この研修の日を遠足に行くかのように楽しみにしていました。

そして当日を向かえ、

自分たちが市役所の代表として他のリサイクルセンターの職員と

時間を共有し、話を聞き、意見を交換したことで大いに刺激を受け、

モチベーションも上がったようです。

次の日には早速モノの配置を変えたり、

資源ごみの回収量を増やすためのシステムを考えたりしていました。

実施した私たちも、私たちの想いをこんなに積極的に受け取ってくれる

とは思っておらず、同じ目標を共有したリサイクルセンターの仲間を

とても頼もしく思いました。

おわり