JICA海外協力隊の世界日記

Dive into Jamaica

ティラピアを収穫したみたいです。

みなさんこんにちは、

日本へ帰って来て初っ端の帰国オリエンテーションでは「帰った時のインパクトは時間と共に薄まっていき、寒かったとか混んでいたみたいな事しか残らなくなる」と言われたのですが、最初っから「寒いし、人が多いな」しか思わなかった場合はどうすればいいのでしょうか?

もう更新をしない予定だったのですが、今年に入って職場からアクアポニックで育てていたティラピアを収穫したとの報告が来たのでせっかくなので載せていきます。あと、小一時間真面目に日本とジャマイカの違いについて考えました。写真は収穫したティラピアの写真です。美味しそうですね。

⒈ 道路がうるさくないし、舗装がされている

これはジャマイカのみならず多くの協力隊員が思う事かもしれません。日本では車の屋根にアンプを直乗せした車でご機嫌なナンバーを爆音で流す車が全くいません。また、ジャマイカでは挨拶感覚でクラクションを鳴らす国なので、それが無くなるとなんだか物寂しい気もします。

また、道路事情も大きく違いますね。実家に帰る時に使った高速バスのアナウンスの「揺れるのでご注意ください」の後に全く揺れない。思わず「いつ揺れんだよ」と独り言をいってしまいました。

2. 時間と業務に正確である

他の国の同期隊員も言っていましたが時間に対して正確です。1日に二つ以上の市役所の作業が終わるのはすごいと思いました。ジャマイカで銀行や市役所、病院などの公共サービスの場に行ったら大勢の人が列をなしていて3時間以上かかるのがざらにあるため、午前・午後で一つづつしか予定が埋められないことが多いです。

原因の一つは部門間の連絡不足など、同じサービスでも部門が違った場合の連携が取れていないんだろうなと思います。(国民性というのも、もちろんありますが…)

3. 点字ブロックやバリアフリー化がもの凄く進んでいる

騒音や時間の問題などは住んでいると慣れてしまうし、寛容の精神が身につくものだと思います。しかし、これだけはジャマイカも見習わなければいけませんね。点字ブロックは首都キングストンで見かけることはあります。しかし、ジャマイカの点字ブロックは途中で途切れていたりむしろ危険じゃないかなと思ってしまいます。そのおかげか、ジャマイカで暮らした後に日本で見えてくる、高齢者やハンディキャップを背負った方への細い配慮が見えるようになりました。2枚目の写真はディスカバリーベイの歩道です。これでも綺麗に舗装されているので、だいぶマシだとは感じますが、日本に帰ってから見返すとやっぱり狭いですね。

小一時間考えてもこういう事しか考えつかなかったのですが、逆にジャマイカに有って日本に足りないものは、フレンドリーさやおおらかさかもしれません。

ジャマイカの方の多くは人懐っこくみんなグイグイ来ます。そういった意味ではプライバシー侵害やハラスメント案件としても十分問題化できるかもしれません。それのせいで人によってはそれが自分の時間が持てない事に繋がるので、苦痛に感じるかもしれません。

その緩やかさやその適当さは今の日本に流れる社会的な進みからは置いてきぼりにされた過去の遺物でしょう。しかし、そういった人間味のある性質は今の日本に足りないものかもしれないなと同時に思います。私が過ごした2年間で培ったものの一つにこの大らかさというものが根付いたかもしれません。

ジャマイカのモットーは「Out of Many One People」と言われています。直訳すると「多くのルーツ、一つの国民」。生まれは違うけどみんなで一緒に生きようというジャマイカの強い意思が汲み取れます。社会格差や犯罪などジャマイカでは挑戦的な課題も多いですが、優しい国民性を保ったままジャマイカがジャマイカのリズムで発展して行くことを、ほぼ地球の反対側日本で願っています。

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