JICA海外協力隊の世界日記

Dive into Jamaica

マングローブ調査でよく見る物

みなさん こんにちは。

一年以上髪を切っていないので髪型が幸福の黄色いハンカチ時代の武田鉄矢さんみたいになってる高間です。

というのも先輩隊員がジャマイカで髪を切ったところ、某国民的人気アニメの登場人物の髪型になってしまった写真を見てここで髪を切るのは危険と判断して切っていないんです。

ジャマイカ人は髪質的に切ってアレンジするという習慣が薄く(その代わりドレッドや、編み込みは多種多様です)、アジア系の髪質に合わせることが難しいらしく、坊主か伸ばすかの二択を迫られ、後者を選択しただけなんです。

ということで、今回は前回の続きで、マングローブで見かける物を少し紹介していきます。この写真は大体6時間くらいマングローブ林で調査をして最後に記念して撮った写真です。この写真に写っている木はレッドマングローブで根元から枝の先端まで10m近くあるかなり立派な木でした。

まずはこちら、レッドマングローブの幹に固まっている土の塊です。この正体はシロアリの巣(蟻塚)です。

自分が見た中で最も大きかったのがこの巣で、高さは2mくらいありました。

中はみっちり土が入っているわけではなく、層状に土壁があるいわば集合住宅のような形をしています。ちなみにシロアリはゴキブリの仲間で普通のアリはハチの仲間です。木材から摂取するセルロースを腸内微生物を利用して分解し、枯葉や倒木を掃除することが知られています。また、シロアリ自体がトカゲや他の昆虫の食料となるので、こういった蟻塚があるという事はそのマングローブ林の自然状態が良好である証拠になっています。

これはレッドマングローブの根元でよく見る水たまりです。紅葉した葉っぱが水たまりにあるのではなく水自体が赤く紅茶のように染まっています。これは紅茶と同じくタンニンをレッドマングローブは含んでおり、根っこからそれが滲み出てきているそうです。

こういった普通では見られないような美しい自然の営みを見られる事はジャマイカにきてこの仕事に携われてよかったと思うきっかけになります。

次回はジャマイカのマングローブ林で見られる悲しい現状を紹介しようと思います。

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