JICA海外協力隊の世界日記

ランカカレーは一度に2回味わう

活動内容①

こんにちは。

日本ではそろそろ夏休みも終盤の頃でしょうか。

スリランカも公立の学校では8月の1ヶ月間が夏休みだそうです。

ちなみに私は私立の学校なので、夏休みは1週間だけです。

写真は夏休みの宿題をもらいに殺到中の場面です。

さて、今回は具体的な活動内容ということで、今現在の時点で行ってきたことの一部を紹介していきます。

① 学校活動の基礎づくり

私が赴任した当初、学校で行われていたことは、午前中は国語Or算数90分間行った後1時間ほどのごはん休憩+昼休みの後に図工のような時間があるだけでした。

他の隊員に話を聞くと、特別支援学校だけでなく、通常学校にある特別支援学級でも同じような日課のところが多いようです。

そのため、学校の教員たちや群事務所のCBRのスタッフたちと話し合い、まず、学校の1週間のスケジュールを作ることにしました。

どんな授業を入れたらいいか、とにかく日中暑いので体育の時間はどこに配置するかなど、実際に試し、やり直しを繰り返しつつ作成しました。

作成後は教員と共に子どもたちに「次は何の時間ですか。」「算数は何を勉強する時間ですか。」などその都度聞き、継続させる取り組みをしています。

次に始業ベルの導入です。

スリランカでは日本のような「始めます。」「終わります。」などの区切りがあまりなく、なんとなく始まっていつの間にか終わっていることがよくあります。(授業でも会議でも)

なので、良くも悪くも生徒たちもこの見通しを持たない環境に慣れています。

当初は私の方が見通しを持てず、疲れてしまうことが多々ありました…。

そこで時間に興味を持ち、休み時間と授業のけじめをつけるために、授業の始めと終わりにベルを鳴らすことにしました。

最初は教員が交代で鳴らしていましたが、徐々に時計が読める生徒に頼むようにし、現在では生徒たちが交代でベルを鳴らしています。

まだまだ時計を読める子どもは少ないですが、少しずつ時間にも興味がでてきたように感じます。

休み時間中の女子会↑

また、それまで休み時間の概念がなかったため、10分間の休み時間を導入した当初はただ座ってボーっとする生徒がほとんどでした。(個人的にとても驚きでした。)

しかし、休み時間は“水分補給をしてトイレに行く時間”とやることを伝えたことで徐々に慣れ、今ではベルが鳴るとグランドに走っていく生徒もいるほど。

子どもの順応力はすごいです。

学校活動の基礎づくりでは、この他にも学校を運営していく上で必要なことを探しながら、ゆっくりと進めているところです。

次回は②生徒が伸びる授業づくりについて紹介したいと思います。

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