JICA海外協力隊の世界日記

ランカカレーは一度に2回味わう

家庭訪問と巡回2

今回は、家庭訪問と巡回に行って気づいたこと、課題を紹介します。

↑の写真は何の写真だと思いますか?

実は、窓に紐が結ばれているのですが、これは子どもの手首に取り付けるための紐なのです。

最初見た時は私も驚いたけれど、お母さんの手が離せないときには窓に繋がれてる紐で手首を固定されているらしいです。

学校に通えていない子どもたちの中には、すごく理解力のある子や幼いときから教育を受けていれば絶対伸びている子もいます。

上記にある写真の家庭は、預けられる施設もなく、どう対応していいか分からないからで、決して虐待ではないんです。

環境だったり経済だったり様々な問題が重なった結果の対応策がこうなっているんです。こういった問題も巡回に行くことで浮き彫りになります。

上記のこの写真の左側にいる子は、活動先の学校に通っている子です。

この子はよく鼻水が出ていたり、風邪で休むことが時々あるのですが、家庭訪問に行ってその理由の一つが分かりました。

この家には水道がありません。雨水を貯めて生活水に使っているようです。

さらに、窓やドアも十分ではないので、夜肌涼しい時には結構寒いんじゃないかと予想されます。

このように、私は障害児者支援で派遣されていますが、特別支援の視点だけからは解決できない問題が多くあります。

現地のCBRのスタッフ達と情報共有することはできますが、私のできることも限られているため、その中で行動するしかないのです。

今回少し暗い話になってしまいましたが、これも現実だということで共有させていただきます。

私の任期も残り8ヶ月となりました。これらの課題も把握しながら、自分のできることは何か、引き続き考えて行動していきたいと思います。

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