JICA海外協力隊の世界日記

エジプトは今日も晴れ!

【11】なわとび奮闘記 -結?-

アッサラームアライクム!

前回の続き、そしてこれで最後、幼稚園(KG)の子どもになわとびを教えることになった話です。


1月に入ると、1学期の終わりが見え始めます。

なんだかんだありながらも毎週のなわとびを続けた結果

KGの子全員、前とびができるように!・・・はなりませんでした。

私の指示が上手く通るように!・・・もならず、

先生たちがとても協力的に!・・・もなりませんでした。

起承転「結」としたので、さぞかし感動的な物語になるのかと思いきや、そう上手くはいかなかった訳です。

子どもに指示を通すこと、先生の協力を最大限に得ることは未だに課題だし、

「なわとびに取り組ませたのは、本当に意味があったのか」という問いに、

「あった!」と即答できないようにも思います。

でも、「それなら続けなきゃよかったね。やめときゃよかったね」と言われると、そういう訳でもありません。

前とびを教えながら、「あれ?少し形になってきたんじゃない?」と思う回数。

連続で、とはいかないけれど、「なわを回して跳ぶ」ということが出来ている子

1学期の間で、確実に増えました。

毎回必死、目の前のことにいっぱいいっぱいの私でしたが、

子どもは少しずつ、「なわとび」というものに慣れてきていたようです。

「跳べた!」「ハルカ、見て!」という声が聞こえてきて、

「跳べたね!」「できてるよ!」と言うと、にっこりする子ども

そんな姿を見ると、細かいことはさておき、まあいいか!やってよかったよね!

美しい展開にはならなかった、起承転「結」ですが、これで終わりそうにもありません。

どうやら、2学期もなわとびを続けていくことになりそうです。

嬉しい気持ち半分、穏やかではいられない気持ち半分・・・(笑)

子どもの伸びしろはまだまだある、むしろこれから。

先生の中には、「私も跳べるようになる。来年は、私が教えるから」と言ってくれている人もいます。

「全員が跳べるように」「KGの先生自身が指導できるように」という今までよりも一つ上の目標を持って、

奮闘していこうと思います。(奮闘記 第二章が始まる・・・)


『KGの子に一からなわとびを教える』

絶望だと思う瞬間もありましたが、少しの希望が見えてきた所で、

「なわとび奮闘記」(第一章)は終わりにしたいと思います。

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