JICA海外協力隊の世界日記

エジプトは今日も晴れ!

【53】なわとび奮闘記 ー最終話ー

アッサラーム アライクム!

2年間の任期を無事に終え、2月に帰国しました。
今となっては、元隊員というわけです。
最後の記事から気付けば半年経ちましたが、時間を遡りながら、あと少し書ければと思います。

早速、記憶を時差7時間の土地に戻して・・・
まず最初に書きたいこと第1位!なわとびの話

度々話題にしてきた、幼稚園でなわとびを教えていた話

短いなわを使っての前とびから始まり、大なわブームが到来
大なわの大波小波、そしてなわを一回転させてとぶ、そして次は・・・!

と期待させるような書き方をして、ほったらかしでした。
ついに今回で完結です!!(詳細を知ろうとしてくださる方は、過去の記事をご覧ください。)

できないかもな、でもできるかもな、できたらいいな。
そう思って、大なわの最終目標にしたのが、「八の字とび」!

これまでは、あらかじめなわの横に立っておいて、一回転するなわに合わせてとんでいました。
それをタイミングを見てなわの中に入り、とんだ後は素早くなわの外に出る

難易度がぐんと上がります。
いつやってみようかなと思っていた矢先、年長組の先生が、「体育の授業でやったよ!見て!」

どうやら、頼れる体育の先生、ムハンマドが授業でやってみたらしく。
私がお願いしてやってもらった訳ではありません。
こうなると、話が早い。ラッキー!

お手並み拝見ということで、見せてもらうと・・・
なわを回す方向が逆で、子ども達が入れていません。
どうやってとぶねん・・・!と思わず一人でツッコミました。

「あのね、回す方向が逆!こっち向き!
正しい回し方を教えると、すぐに受け入れてくれました。

子ども達もとびやすそう!よかった!

やり方を教えたら、あとは練習あるのみ

ハルカのスパルタ?猛特訓のスタートです。
私がひたすら、なわに入るタイミングに合わせて子どもの背中を押す

なわに入った後は、その場で止まってとんでほしいのに、走り抜けてしまう子がたくさん。
私が見本を見せるけれど、理解ができない子もいるし、理解はできるけど実践できないという子もいました。

すると、こちらも頼れる先生、ハスナーが止まってほしい所に、を置きました。
地面は芝生で、どうやって目印をつけようかと思っていたので、これはナイスアイデア!

すぐに消えてしまうのが少し課題だったけど、おかげで一旦止まることのできる子が増えました。

少しとべるようになってきたところで、リズムよく入ることにも挑戦。
なわが2回地面についたら入る、「タンタン、ジャンプ!」
なわが1回地面についたら入る、「タン、ジャンプ!」

間髪なしで入るのは、さすがにせわしなさすぎて、数回やってみてやめました。

子どもは私が言っている言葉をよく聞いているもので、「タンタン」という表現を真似してくれるようになりました・・・!

慣れてきたところで、次は私が押さなくても自分で入れるようになってほしい!
先生に伝えると、「私たちもそれがいいと思う!」と言ってくれ、掛け声をつけながらひたすら練習。

自分で入れる子が出てきて、前の人に続いてリズムよく入れる子も増えてきました。

何とか形になり始めたところで、最終目標「八の字でとばせたい!」

先生たちに伝えると、べるようになってきた子ども達だけを集めてくれました。
全員でやりたい気持ちもあったけど、かなり難易度が高いことだったので、まずは数人で実験!
まずは、八の字とびができる子を増やす作戦!

八の字なので斜めからスタート。
普段と入り方が少し違うことで、とべない子とんだあと並べない子

やっぱり難しい・・・!
特に、とんだあと並ぶ場所が交互に変わっていくというのが、先生は理解してくれたけど、子ども達には難しいようでした。
「そっちじゃない!」「こっちだよ!!」と先生達と一緒になって言い続けました。

そんな中でありがたかったのは、先生が意欲的で自分達で指導してくれていたこと。
そのおかげで、最初はぐちゃぐちゃだったのが、最後の方は少し形になったような・・・!

そうこうしているうちに、1学期末になり、少しずつ学校へ来る子どもたちが減り、なわとびの授業も自然となくなりました。
2学期が始まるのは、私が帰国する日だったので、これにてなわとびは終了

私が帰国した後も続けてくれるかどうかは、インシェアッラー!(アラビア語で、神のみぞ知る。私の中の意訳:そうだといいな。)

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