2025/02/04 Tue
人
【52】大好きな人の大好きな人に会う!


アッサラーム アライクム!
以前、活動先の同僚ヤスミンのお家にお邪魔して、3人の息子に会った話をしました。
「またすぐにおいでね!次はモロヘイヤスープを作るから!」と言ってくれてから、約1か月半。
約束が果たされた日の話です。
学校帰り、長男マハムードが近くまで迎えに来てくれ、アパートの扉で次男アダムが迎えてくれ、家の扉を開けると末っ子ハムザが笑顔で出迎えてくれました。
そして、お父さん(ヤスミンの旦那さん)のムハンマドも!
前回家にお邪魔した時は、出張でサウジアラビアへ行っており、会うことができませんでした。
これまでは、挨拶程度でしか会ったことがなかったので、こうして会えて嬉しい限り。
そして、ヤスミンはキッチンに。
学校から1時間早く帰って来て、ご飯を作ってくれていました。
みんなでご飯をテーブルに運びます。
今日は、モロヘイヤスープ、リサーンアスフールスープ(すずめの舌という意味のスープで、すずめの舌のように小さなパスタが入っている)、ロズビシャーレイヤ(揚げたパスタと一緒に炊いたご飯)、チキン、サラダ(アダムの手作り!)でした。
お誕生日席に座らせてもらい、「ビスミッレー!(いただきます)」
エジプトでは、家のことは女性の仕事という意識が強いと感じます。
そんな中で、お父さんがハムザにご飯を食べさせたり、マハムードやアダムが食事の準備・片付けをしたりする姿が、とても素敵だなと思いました。
(姉妹がいると、彼女らが動いて、男の子は手伝わないという家庭も見たことがあったので)
さらに、ハムザの成長にもびっくり。
大好きなラジコンヘリコプターで遊びたくてたまらないハムザは、「タイヤーラ(飛行機)!タイヤーラ!!」と必死のコール。(ヘリコプターもタイヤーラと表現するのかは不明)
お父さんも最終的に根負けするほどで、こんなに言葉を話すようになって、大きくなったなあ・・・!


マハムードとアダムが、「お父さんの姉妹のナグラーのお家に一緒に行こう!」
ナグラーと旦那さん、子ども3人(つまりいとこ)が隣町に住んでいるらしく、ムハンマドの車で行くとのことでした。
「僕たち、ナグラーおばさんのこと大好きなんだよね!!」
どうやら、今決まった予定ではなく、私とナグラー家族を会わせるために元々計画していたようです。
(もちろん、私が知ったのはこの時。事前に教えてよ!なんて、エジプトでは言いません!)
車に乗って、出発。
車の中でも、「ナグラーはね、すごく優しいんだよ!」
こんなに素敵な子ども達が、「大好き!優しい!」というなんて、どんな人なのか気になって仕方ありません。
アパートに到着。
部屋の玄関では、娘のハナとヌルハーンが出迎えてくれました。
そして、家の中に入ると、ナグラーが!!
初めて会った(そもそも存在を今日知った)にも関わらず、念願のナグラーだ!!という気持ちになりました。
柔らかい笑顔で迎えてくれ、素敵な人柄がにじみ出ていました。
マハムードやアダムも、会えてとても嬉しそう!!
さらに、旦那さんと息子のユーセフにも会って、挨拶。
エジプトにいると、私(外国人)に向ける視線や話し方に人柄が表れるんだなあ、とよく思います。
ナグラーはもちろん家族全員、一目見て優しい人達だと感じたし、その通り本当に素敵な家族でした。
少しだけ滞在するつもりでしたが、結果的に長居することに。
ケーキとジュースをいただき、みんなで折り紙をして遊びました。


そろそろ帰ろうかという時間。
元々ヤスミン達とは、ナグラーの家に行った後、コルニーシュ(ナイル川沿い)へ行こうと話していました。
思わぬ長居になったので、予定変更かなと思っていた所、
「今から少しだけコルニーシュへ行かない?」と誘ってくれました。
ナグラー達も一緒に行くということで、嬉しい。「行こう!!」
ユーセフは翌日テストがあるので勉強しなければならず、ここでお別れ。
コルニーシュに向かって、出発です!
車の中では、1台にぎゅうぎゅう詰めで人が乗る(エジプトあるある!)ことについての話に。
「それって、警察に見つかったらダメなんだよね?」と私。
「大丈夫、エジプトは夜、警察いないから!」と冗談を言うお父さんのムハンマド。
「そんな訳ないでしょ!」と言っているうち無事到着です。
アルハムドリッラー!(直訳:神様の賞賛。意訳:お陰様で。日常的によく使う表現 )
コルニーシュ沿いを歩き、ナイル川を眺めます。
ベンチがあったので、少し休憩することに。
すると、子ども達がかけっこを始めました。
最初は微笑ましく見ていたところ、マハムードが「ハルカ!競走しよう!」
子どもに誘われたら、やるしかありません。
いつぶり?というくらいの本気ダッシュ!手加減なし、勝った!
「ハルカ、速いね!」と言ってもらい、私も調子に乗り始めます。
その後、何回勝負したか分からないくらい、何度も走りました。
勝てるんだけど、問題が体力のなさ。
「ちょっと休憩!私、28歳だから!あなた達みたいに体力ないの!!」
最後は、ムハンマドと勝負しましたが、惨敗もいいところでした。
速すぎた・・・!
夜10時過ぎに、ナイル川沿いを猛ダッシュするなんて、なかなかない経験ができました。
私の体力が限界に達し、珍しく雨も降り始めたので、ここまで。
ヤスミンの家でご飯を食べたことが、ずっと前のことに感じるほど、とても濃い数時間でした。
私が大好きなヤスミンの家族。
そして、今日の数時間で、私も大好きになったナグラーの家族。
いつか、また、どこかで会えるといいなあ。
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