JICA海外協力隊の世界日記

エジプトは今日も晴れ!

【29】夏休みの学校では

アッサラーム アライクム!

活動先の学校は夏休み中。
先生達は、研修や会議があることもあれば、大抵はお茶を飲んだりお喋りをしたりして、ゆるく過ごしています。
そういう私も、パソコン作業をしつつ、ゆるゆると過ごしています。

夏休みなので、子どもは通ってきませんが、先生の子どもが一緒に来ていることがあります。

活動先の学校へ通っている子たちではないので、私を見かけると、
「ねえ!見て!外国人だ!」という素直な反応で、私も思わず笑ってしまいます。


ある日、普段は見かけない子が何人かいました。
女の子が2人いて、私のことが気にはなるけど、何と話しかけようか迷っている、そんな様子でした。

目が合うと、少し恥ずかしそうにしながらも、にこっと笑いかけてくれました。
「ねえねえ、おいでよ!折り紙っていう遊びやらない?」と聞くと、何それ?という顔をしながら、寄って来てくれました。

2人の名前は、アシールとナダ。

紙飛行機を作ることにしました。
初めての折り紙に苦戦しながらも、無事に完成。

飛行機を飛ばして見せると、「私もやってみる!!」
キャッキャッと言いながら遊ぶ姿は、見ていて本当に微笑ましい。

紙1枚でこんなに喜んでくれるんだもんなあ。嬉しいなあ。

この様子を見ていたのか、2人から話を聞いたのか、次は男の子が3人やってきました。
なんだかモジモジしていて、聞けば「僕たちも飛行機作りたい!」

よし来た!と心で喜びながら、一緒に作り始めました。

そのうちの1人、アブデルアジーズはアシールのお兄ちゃんです。
お母さんの名前はロカイアで、学校の掃除をするダダさんという仕事をしています。

アブデルアジーズは、顔がロカイアそっくり、控えめで心優しいところもロカイア譲という感じで、ほっこりした気持ちになりました。
子どもは親に似るというのは、エジプトへ来てよく感じます)

男の子3人も苦戦しつつ、無事に完成しました。
みんなで、「誰が1番遠くに飛ばせるか」勝負です!

「1, 2, 3!」の掛け声で、一斉に飛ばします。
大盛り上がり!!!

「(1番遠くに飛んだ飛行機を指さして)これ誰の?」
「僕!!」
「おお!すごいね!!」

何回も何回も飛ばして遊びました。
単純な遊びですが、彼らにとっては初めてで、飛ばし方次第で飛ぶ距離が変わるので、とても楽しんでくれました。

1番遠くに飛ばせる回数が多かったのは、私・・・ではなく、アブデルアジーズでした! 
子どもの中では
最年長で、コツを上手くつかんだようです。 

控えめな感じでしたが、遊んでいる間に打ち解けていき、たくさんの笑顔が見られたことが、とても嬉しかったです。

「活動先以外の子どもと関わる」というのは、私が密かにテーマにしていることなので、この日たまたま学校で出会って、一緒に過ごすことができたのは、本当に幸せなことでした。


(余談)
帰り際、ロカイアとアブデルアジーズ、アシールに会いました。
「今日は楽しかった!」と伝えようと思ったら・・・
アシールが、アブデルアジーズの猫(あの後、折り紙で作った)を破ろうとしています・・・!

訳を聞くと、アシールが自分の猫(折り紙)を壊してしまったらしく、ご機嫌斜め。
その腹いせ?か何かの矛先が、お兄ちゃんに向いたようです。 

私が作った猫を特別にプレゼントして、一件落着。

その場ではとても喜んでいても、案外すぐに壊したり、なくしたりするのは、あるあるです・・・

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