JICA海外協力隊の世界日記

エジプトは今日も晴れ!

【56】「ありがとう」を伝えたい!

アッサラーム アライクム!

配属先での活動も残り1ヶ月となった頃。
これだけはやって帰るぞ!と決めたことの2つ目。

「お世話になった子どもと先生全員に、折り紙で作ったプレゼントを渡したい!」

これは、活動が始まってすぐの頃からぼんやりと思っていたことでした。
折り紙で何か作って、日本語で何か書いて渡したいなあ。

ある先輩隊員が帰国前にこんなことを言っていました。
「全員に折り紙のプレゼントをするために、半年くらい前から毎日ちょっとずつ折っていたんだよね。」

みんなに配るとなると相当な数なはずです。
こつこつと作らないとなあ。

この話がとても記憶に残っていて、1学期が始まる10月頃から少しずつ折り紙を折っていこうと思っていました。
そのつもりで、夏に日本へ一時帰国した人にお願いして、大量の折り紙の束も買ってきてもらっていました。

準備は万全、でしたが・・・
結局、活動最終日の1ヶ月半前ようやく手を付け始めました。

子どもの数が約450人。先生が約60人。警備員さんやお掃除さんが約20人
全部で約530個の折り紙を折り、そこに名前を書いてあげたい

毎日継続して作っても、1日にかなりの数を作らなければなりません。
え、これ、間に合う・・・?

作るのやめようかなあ。別に、絶対に作らなければいけない物じゃないしなあ。
そんな思いが何度も頭をよぎりつつ・・・

「ありがとうを伝えたい!」
1つでもみんなの手元に残るものを渡したい。
1人ひとりに手渡しをして、面と向かってありがとうを言いたい。

頑張るしかない!!もはや意地です。

そこから、ひたすら折り紙を折る日々が始まりました。
幼稚園年長さんから小学2年生までの子どもには、ハート
小学3年生から中学1年生、先生達には、メダル

すごいもので、日に日に折るスピードが上がり思っていたよりも早く作り終えることができました。
私ってこんなに集中できるんや、と思ったほど。

真ん中にカタカナで名前を書き、完成です!(渡した瞬間になくす人が現れると見越して、アラビア語でも名前を書いておきました)
よかった!間に合った!!

問題は、いつ渡すかです。

幼稚園生は発表会?のようなイベントが終われば、小中学生は試験が終われば、多くの子が学校には来なくなります。(私の活動先だけではなく、どこのEJSも同じ)

日本の終業式のようなものがない
さらに私の活動先では、同じ地域に住む人同士でお金を出し合い、乗り合いバス(ミクロバスと呼ぶ)で通学する人がほとんどだったので、同じ地域の人が学校に行かないと言うと、行く手段がなくなり、来なくなる。

ということで、学期末になると、子どもが途中で来なくなることを見越し、活動を進める必要があります。
最初は、なんだそれ!?と思っていたけれど、慣れました。
「学校には、毎日行くものだ」と当たり前に思っていたものが、覆されるようなことが多々・・・

なんとしてでも、みんなに手渡ししたい!というのが、私のもう1つの意地

「ありがとう」を直接言いたい

それに、「渡しておいて!」と誰かにお願いしても、大抵の場合、果たされないんだよなあ。(何度この罠に引っかかってきたか・・・)

試験は、朝に2コマほどあり、その後は授業になります。
この試験期間でさえ、試験が終われば授業を受けずに帰ってしまうという人がいます。

渡すタイミングは本当に大事。
試験期間の朝の時間試験終了直後の教室(試験がない幼稚園には、発表会のタイミングに合わせて)に突撃しました。

みんながどんな反応をするか、試験の朝なんて特に「勉強したいんだから来ないでよ。」と思われないか、ドキドキしながら教室へ行きました。
プレゼントを渡したいんだよね。」と先生に説明すると、どの先生も快く招き入れてくれ、「ハルカからプレゼントがあるらしいから、聞いて。」と話してくれました。ありがたい・・・

少し時間をもらい、お別れの挨拶

「私は、2月に日本へ帰ります。この学校で過ごすのは、来週で終わりです。私のアラビア語は上手ではなかったけれど、あなた達はみんな、優しくてたくさん助けてくれました。だから、私は2年間この学校で楽しく過ごせました。みんなに会えて、嬉しかったです。みんなのこと、大好きです。忘れません。本当にありがとう。」

私が知っている簡単なアラビア語をかき集めて、精一杯に話しました。
どこまで伝わったかは分からないけど、みんな一生懸命に聞いてくれました。

その後は、「私からみんなへ折り紙のプレゼントがあります!」と言って、名前を呼びながら配りました。
嬉しそうに受け取ってくれて、ほっと一安心。

先生警備員さんお掃除さんにも配りました。
先生には、妹が遊びに来てくれた時に持って来るようにお願いしていた、アルフォートを一緒に渡しました。

ほとんどが
スラム教徒なので、食べ物を渡すのは気を遣いますが、アルフォートは大丈夫

ハラール(イスラム教で食べることが許されているもの)だからね!」と説明したので、みんな安心して受け取ってくれました。

本当は、警備員さんやお掃除さんにも渡したかったのに、個数が足りず・・・
こんなに職員数多かったっけ!?と驚きました。大誤算・・・!

そんなこんなで、私が帰国するまでにやるぞ!と決めたことの2つ目、プレゼントを渡してお礼を伝える!
無事に完遂です!

ほぼ、自己満足です。
でも、1人ひとりの顔を見ながらお礼が言えて、大満足。

ねえ、みんな、「ありがとう」は伝わった?

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