JICA海外協力隊の世界日記

みんなの知らないインドネシア~スマトラ島・バンダルランプン~

地域ボランティア~子供たちとの交流

先日、地元のボランティア団体が主催する活動に参加してきました。大量のゴミの中から役に立つ廃棄物だけを集め、それを売って生計を立てている子供たちがいます。その子たちと週末一緒に勉強をしたり遊んだりする活動を、地元のボランティア団体 Komunitas Jendela がここランプンで行なっています。その一環として子供たちと折り紙を折ったり、一緒に絵を描いたりしてほしいという要請を受け、ランプン在住の日本人4名が参加しました。郊外のゴミ集積場に集まった子供たちは40名ほど、それにボランティア団体のメンバーと私たちがところどころ混じっておよそ2時間。あちらこちらでワイワイガヤガヤ、皆思い思いに絵を描いたり、折り紙をしたり、できあがるのを待ったり。こちらも身振り手振りを交え、汗だくになりながらも子供たちと楽しく交流してきました。

ここに居る子供たちは普段学校に行っている子もいれば行っていない子もいます。中には親のいない子供たちもいるそうです。住まいはこのゴミ集積場から少し離れたところにありますが、集積場の中にもテントや掘っ立て小屋があり、子供たちはそこを休憩場所に使っているとのことです。

バンダルランプンも都市化とともに年々ゴミの量が増えています。ここでは最終処分場として大量のゴミを埋め立てていますが、すでに大量のゴミで溢れかえっており、何年も経たないうちに満杯になること必至です。この写真のように後ろに美しい海を控えた風光明媚な場所ですが、こういう景色が年々失われていくことは何とも残念な限りです。この街の将来を見据えて、このゴミ問題も何とかならないのか。今回の活動に参加して、そのようなことにも初めて気が付きました。

それはさておき、この日の活動。「一緒にやりましょう」と引き受けたものの、絵は下手だし、手先は不器用だし、私に何ができるか?ほかの人とも協力して何とかカブトの折り方を思い出し、子供たちに折ってやりました。それを被って「はい、ポーズ!!」

こういう環境で暮らしている子供たち、でも、一生懸命絵を描いたり、カブトが出来上がるのを待っている時のキラキラした目。とても印象に残りました。どういう状況であれ、子供はどこでも変わらないな~、と改めて感じた一日でした。今日出会った子供たちがこういう活動を通して、少しでも心が豊かになってくれたら、と願うばかりです。

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