JICA海外協力隊の世界日記

みんなの知らないインドネシア~スマトラ島・バンダルランプン~

ドリアンの季節到来!

「フルーツの王様」と言われるドリアン。好きな人は徹底的に好き、嫌いな人はとことん嫌い。これほど賛否のはっきり分かれるフルーツも珍しいのではないでしょうか。あの臭いと甘さですから無理もありませんが、これまでに出会った日本人の「ドリアン経験者」では好き嫌い半々~若干「嫌い」が上回る、といったところ。因みに私自身は「普通に好き」です。

当地・ランプンはドリアンでも有名な地域です。街外れにはドリアンのモニュメントもあります。この季節、街のあちらこちらの路上に写真のようなドリアンの「山」がたくさん出現します。1個Rp 20,000~35,000(200~350円)が相場のようですが、最初に試食させてくれるのが一番美味しい。「じゃあ、これと同じヤツ」と言って丸々1個を注文するとどうも味がいまいち。まだまだ「買い手」としての修行が足りないようです。

このドリアン、食べたことのある方はご存知と思いますが、この写真のように堅いトゲトゲの皮に覆われていて、中を開けると白いクッションのような部分に包まれて黄白色の果肉が出てきます。この果肉は大きな種を包んでおり、種を残して周りの果肉をズルズルと食べるわけです。つまり、果実全体に対して食べるところはほんの一部、捨てる部分のほうが遙かに多いのです。これ、私の活動内容とも関係していて、ドリアンなど果実を含む農産物のほとんどは「食べる部分」に対して大量の「廃棄する部分」が出てしまいます。それをただ捨てるだけでなく有用なものに変換して利用しよう、という目的で日々研究開発に取り組んでいます。配属先の工業研究・標準化センターでは今のところドリアン廃棄物は扱っていませんが、調べてみると外用薬、活性炭、固形燃料、繊維原料などとしての利用または研究開発が進められているようです。中身は美味しく皮も無駄なく利用できれば、まさに「フルーツの王様」として君臨するに相応しい果実となることでしょう。

11月初旬、山道で見つけたドリアンの「赤ちゃん」(果実部分の長さ:約4cm)。こんなに小さくてもしっかりドリアンの形、でも臭いは全くしません。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ