JICA海外協力隊の世界日記

Rusty Skullの公式ブログ

#002メキシコに辿り着くまでのお話

今回は時間を少し遡り、ボランティアの派遣に至るまでの経緯と訓練所の様子を少し書きたいと思います。

平成26年度4次隊(平成26年度まで、隊次は紀元表記でした)のボランティア隊員としてザンビアに派遣され、2年間の任期を終え2017年春に帰国しました。国内で協力隊OBとして隊員募集や各種催し物のお手伝いをする傍ら、ボランティア活動とは別にベトナムで現地企業のコンサルタントをして2年間過ごしました。

その後2019年春の募集でJICAボランティアに応募し一旦不採用となりましたが、事務局から連絡がありアルゼンチンの案件への応募を打診されました。案件に魅力を感じて承諾し、2020年度1次隊隊員として採用されました。派遣前訓練は、2020年月上旬に始まる予定でした。

のちに全世界の経済活動に大打撃を与えることになるCOVID-19が、日本で注目されたのが2020年日横浜港に入港したクルーズ船での発症。この後の感染拡大受けて、JICAはボランティア事業の中断を決定しました。当時全世界に約2000名の隊員が派遣されていましたが、全員帰国。同様に私が参加を予定していた2020年度1次隊は当初延期措置が取られましたが、のちに中止となりました。

その後、紆余曲折を経て最終的に今回のメキシコの案件に落ち着きました。

派遣前訓練は、2023年1月上旬から60日間。場所は長野県駒ヶ根市のJICA駒ヶ根訓練所(上の写真)。COVID-19がまだ十分に収束してないと判断され、それに沿って訓練が実施されました。同期隊員は訓練所定員の2割程度。原則的に常時マスク着用でした。摂食時や入浴時にも決まり事があり、週末の外出も制限されるなど、以前二本松で訓練を受けた時とは随分様子が違っていました。入所直後に語学テストがありました。スペイン語のように学習者の多い言語の場合、これはクラス分けに使われます。言語によりますが、1クラス1~3名の学習者でした。

集合訓練を終えた後は、語学に関して2週間自宅でリモート学習を続けました。これと並行して、地元の県庁、市役所に表敬訪問し、年金事務所(そういうお年頃です)、携帯電話、クレジットカード、銀行、免許センター、所轄税務署で必要な手続きをし、最後に市役所で転出手続きを済ませてゴールデンウィーク直前に出国しました。

成田からメキシコシティまでは直行便で約12時間のフライト。日本と現地では、時差が15時間あります。メキシコシティは海抜2240m、気圧は約0.76気圧。当初軽い高山病に悩まされました。

これはJICAメキシコ事務所からの眺めです。右手の変わった形の建物はソウマヤ美術館です。この地区は現在再開発中で、大規模な工事の進められている様子が分かります。

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