JICA海外協力隊の世界日記

走思走愛

タイムトライアル

ラオスは雨季に入り、涼しい日が続いております。

そんな中、熱いイベントであるタイムトライアルについてご紹介します。

ラオスは陸上競技の試合が少なく、年に一回か二回程度しか定期大会は開かれません。

そのため、選手たちの記録の伸長の測定とモチベーションアップのために月一程度でタイムトライアルを実施しています。

これが試合本番に近い形で時間を決めたり、レーンを決めたりするので選手たちは毎回非常に気合いが入るイベントです。

9月にはここサワンナケートで大会が開かれる予定なのでその選考も兼ねています。

いつもは選手同士で和気あいあいと練習しているのですが、このときは皆がライバル。

普段よりも少しだけ競技場が緊張感に包まれます。

走ったあとは順位、タイムはもちろんのことですが、必ずビデオを撮って選手自身に動きの確認をさせています。

前回のトライアルと比べてどうだったのか、どんな意識をもって走ったのか。

自分の走りを見返すことで、新たな課題を浮き彫りにします。

このフィードバックが非常に大切なのですが、ラオ人は普段あまり振り返るということをしないので自分は何かにつけてこの意識を植え付けてきました。

今回のトライアルの結果、概ね記録は上昇傾向でこのまま練習を積んでいけば9月の大会には十分戦える走力がついていることでしょう。

走ったあとはみんなでジュースで乾杯。

この疲れた時の一杯が最高なんですよね。毎回の恒例行事になっています。

コップなどないのでペットボトルを半分に行ってコップ代わり。これも彼らの生活の知恵です。

タイムトライアルは普段の練習ではなかなか感じることのできない、「試合感」を選手たちに体感してもらうためにも良い機会なのです。

また指導者である自分も結果を見て次からの練習をどのようにしていこうかと考える良い材料になります。

残りの活動期間を考えるとおそらく次の大会が自分の指導する選手たちが出場できる最後の大会になります。

そこに向けて彼らが少しでも良い結果が残せるように指導していきたいと思います。

ではまた。

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