JICA海外協力隊の世界日記

走思走愛

教え子が首都へ進学

先日、ある教え子の自宅でラオスの伝統儀式である「バーシー」が行われました。

「バーシー」とはラオスの伝統儀式の一つ。

今回はある生徒がラオスで唯一のスポーツ専門の高校に合格し、9月より進学の為に首都のビエンチャンへと上がります。

基本的にラオス人は自分の生まれた場所でそのままずっと過ごすことが多いです。

そのため生徒の頃から故郷を離れ、首都に上がるというのは人生において大きなイベントになります。

このバーシーは丸一日家族総出で準備をし、友人や関係者がたくさん集まって彼の門出をお祝いしました。

バーシーのあとは他の選手仲間と一緒に食事。

黄色のシャツを着た彼が今回の主役です。

ラオスでは主役がゲストをもてなす文化があるので、主役である彼もひっきりなしに働いていました。

ちなみに。腕に巻かれた紐の束が見えるでしょうか?

バーシー参加者は一人ずつ主役の腕に彼の幸福を込めながら結びつけていきます。

そしてこの紐は3日間は外してはならないと言われているので、地方から首都に上がる時などにラオス人の腕にはいつもたくさんの紐が結ばれている様子を見かけます。

彼もみんなの気持ちを腕に携えて首都に上がることになるでしょう。

彼は自分が赴任して間もないとき、一番最初の普及活動によって競技を始めるようになった生徒の一人で、非常に思い入れがあります。

任期を終えるまで彼の成長を見届けることができないのが非常に残念ですが、自分の影響で彼がまた新しい世界に一歩踏み出すことになると考えると非常に感慨深いです。

彼の進学する高校はラオス全国からスポーツに秀でた生徒が集まってきます。

故郷を離れた新しい環境というだけでもそうですが、競技という意味でも今までより厳しい世界が待っているかもしれません。

ですがその中で他の仲間たちと切磋琢磨し合い、またサワンに戻ってくるときは一つも二つも成長した姿を見せてほしいです。

これからの楽しみがまた一つ増えました。

絶対に負けんなよ。強くなってこい!!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ