JICA海外協力隊の世界日記

走思走愛

ロケット花火祭り!

今回はラオスの伝統的な祭りの一つ、ロケット花火祭りをご紹介したいと思います。

ロケット花火祭りは雨季の前に行われる祭りで、元々雨乞いや子孫繁栄を祈願するために行われてきました。

ロケット花火を天まで飛ばすことで天の神様が機嫌を損ね、直後に大雨を降らせた、なんて逸話もあります。

村人たちはグループを作って独自のロケット花火を作ります。

天まで届くように、という願いから非常に大きいです。

午前中は各々が作ったロケット花火を持って村中を練り歩きます。

ロケット花火のお披露目というわけですね。

午後になるとお寺に行ってお祈りをしたあと、広場に集まっていよいよ打ち上げます。

この祭りでは大体の場合、ロケット花火のコンテストが同時に行われます。

審査方法は、飛行距離、滞空時間、飛ぶ姿の美しさ等土地によって様々ですが、素晴らしいものを作ったグループには賞が与えられたりします。

もちろん全てのロケット花火が上手く打ち上がるとは限りません。

途中で燃え尽きたり、飛ぶ方向が悪く民家や人の集団に飛んでいくこともしばしば。

全てお手製なので飛ばしてみないとわからないというところから、特に着火の時にはやや命懸けでもあります。

以前は儀式的な意味合いが強かったこのお祭も、今では年に一回の村の娯楽になっているという側面もあります。

祭り当日は早朝から音楽が村中に鳴り響き、いたるところで酒を酌み交わしている姿が見受けられます。

この時は無礼講で、文字通り「お祭り騒ぎ」というのにふさわしい祭りです。

自分は以前にこの村でも陸上競技の普及活動を行ったこともあり、当時の教え子とも再会することができました。

このような人とのつながりも実感することができて非常に良い体験となりました。

さて、果たしてこのあと村に大雨が降ってくるのでしょうか。

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