JICA海外協力隊の世界日記

カリビアン的生活

クリスの本の完成


こんにちは。


ものすごく暑かった夏も終わり秋めいてきました。とは言っても日本の秋と比べるとまだまだ暑いのですが、夜に虫の声が聞こえたり夜風が涼しかったりこの国にも四季があるのですね。知りませんでした。


さて、私の配属先には大学生が勉強しにくるプログラムがあります。医者や研究員を目指すアメリカやドミニカ国内の学生達が数ヶ月から長い人で1年ほど滞在します。


今年の7月にアメリカへ帰ってしまったクリスもそのうちの一人です。


彼はドミニカ共和国の若者達(主に貧困層)にインタビューを行い、彼ら14人の人生を一冊の本にまとめました。


その本が先日出来上がり、発表会が開かれクリスもはるばるアメリカから参加しました。



実はこの本の編集デザインを全て私が担当しました。本の編集は初めての経験でしたが出来あがった本を手にした時にやってよかったなあと感動。


スペシャルサンクス的なページに名前も載せてもらえたし…。


発表会のあと、クリスの前にサインを求めるお客さん達の行列ができ有名人みたいでした。


貧富の差が激しいドミニカ共和国。発展途上国なのに時々ポルシェが走っていたり、その反面30年近く使っているだろうと思われるボロボロの日本の中古車が乗り合いタクシーとして使われていたり。お金持ちの子は良い教育を受けられるから仕事も見つかるけれども、教育もまともに受けられない貧困層の子供は仕事を選べられず貧困から抜け出せません。


この本に書かれた14人の若者達も親をエイズで亡くしていたり自身もHIVをもっていたり、若くして妊娠してしまったために学校へ行くことをあきらめてしまったりとこの国の貧困層によく見られる問題を抱えています。


彼ら若者達の人生を覗くとこの国の問題が見えてくるようです。


それではまた。


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