JICA海外協力隊の世界日記

カリビアン的生活

サマ-キャンプ

こんにちは。

先月から二週間ほど配属先主催のサマーキャンプに写真撮影のボランティアとして参加しておりました。

*デザイン隊員としてロゴの作成にも関わりました。

キャンパー達はHIVを抱えている子供達。差別を受けていたり、貧しかったり、お母さんお父さんがいない子もいたり心に傷を負った子達が毎年この時期に集まります。彼らに希望と明るさを与えること。それが十年続くこのキャンプの目的です。

一週目は十歳までの子供達。二週目は十歳から十八歳までの子供達とキャンプは二部に分かれて構成されており、二日前に現地入りした私たちボランティアは子供達の部屋や食堂をデコレーションしたり、様々なレクチャーを受け子供達を迎える準備をしていました。

到着した子供達はものすごく元気。毎朝夕食後の薬の時間がなければHIVを忘れてしまうほど他の子供達と変わりありません。配膳係(私)の白米が足りなくなるほど食欲旺盛でした。

キャンプの内容は午前中はアート・運動・学びの授業を受け、午後はプールに入ったり映画をみたりと様々なアクティビティに参加。そして子供達によるショータイム。流石はドミニカ人。小さい子供でもじょうずーに踊ります。

ここですこしHIVについて。昔はHIVに感染したら死に至ると思われていましたが、現在では薬の服用でウイルス量を抑え続けることが可能です。正しく薬を飲めば死ぬことはありません。

しかし毎日十二時間毎決まった時間に薬を飲み続けることが必要で服用に失敗してしまうと、その薬はもう効かなくなるため他の薬を服用しなければならず、使える薬の選択肢は狭まります。

そして、その毎日決まった時間に薬を飲み続けるということがとても難しいのです。

他の授業を受けながら寝ころがったり集中力のない子供達も、HIVに関わるの授業では積極的に参加していました。小さい男の子が残念そうに「まだ完全に治る薬はないのか…」といった言葉が心に残りました。

将来の夢を皆で言い合った時に医者になりたいと言った子がとても多かったことも印象的でした。なってもらいたいなあ。

私の活動は子供達が起きてから寝るまで写真を撮り続けることでした。一人になれないストレス、40人近くの子供達に合わせていつもハイテンションでいたり、で他のボランティア同様私もとても疲れました。最終日付近には(来年は…参加やめたいな)なんて正直考えていましたが、子供達が「FUMI、来年も来る?」と聞いてくれたり、あんなにおしゃまだったあの女の子が別れの時に泣いていたり…子供達、愛くるしいです。

FUMI、やっぱり来年も参加するかもしれない。

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