2022/11/12 Sat
生活
NEW☆アイデンティティ
マラウイのチェワ族やンゴニ族などでは、結婚や葬式、成人など、人生の転機のタイミングで“新しいアイデンティを確立するため”に、女性も男性も髪を剃る文化があるそうです。
興味深い文化ですね。
ということで、私も坊主にしました。
※ちなみに現在、マラウイの女性の髪形は
坊主 / かつら(中は坊主) / 編み込み / アフロ の4パターンです。
マラウイアンの髪は縮れ毛で、ストレートには伸びていかないため(放置するとアフロ)、
大人の女性たちはお洒落を楽しむためによく編み込みをしています。
ですが、暑い!面倒!という場合は坊主です(村では大多数)。
モンキーベイには2種類の髪専門店があります。
1つ目は、主に男性専用、バリカン一択の「Barbershop」。
2つ目はつけ毛やかつらの購入と編み込みなどもできる女性専門「Salon」。
まずは行きつけのサロンへ。
座っていた小学生の頭を指さして
「私、今日これにしたい!」
「え。あかん!あんたの髪ビューティフルやのに!」
「絶対やめてや!」
予定通りの大反対。
そりゃそうだ。
長い髪に憧れて付け毛を付けるショップで、「坊主にしたい!」は彼女らにしてみれば訳が分かりません。
ということで、少し離れたバーバーショップへ。
ここでは写真を指差して髪型を注文します。
違いがあまり分かりませんが、これにしたい!下の方にいるお兄さんを1人選択。
驚かれはしたものの、サロンほどの抵抗はなく「ほなやってみよか。」と。
人生初バリカンが始まりました。
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①とりあえず、剃る。
なんとなく入ったこのお店は、コンゴ民主共和国出身で、数年前までマラウイにあるザレカ難民キャンプで過ごしていたお姉さんとお兄さんが経営されていました。
話せる言語は、ローカル言語、スワヒリ語、フランス語、チェワ語(少し)、英語(ほんの少し)。
チェワ語と、少し英語を交えて会話をしながら(他国の人との会話で、チェワ語が架け橋になるのはなんだか不思議)、
惜しみなく、ゴリゴリと。
言語の話をしたり、難民キャンプの話を聞いたりしているうちに、あっという間に髪がスッキリしていきました。
②シャンプー
一応シャンプー台があり、バケツに汲んだ水でシャンプーをしてくれました。
坊主のせいか、多少雑なせいか、顔にめちゃくちゃ飛び散りました、
ちなみにこのブラシでゴシゴシ頭洗っていました。これって坊主用だったんですね。
(サロンも併設されていたので、お洒落なスプレー等も置いてありました。)
そして、しっかりタオルで拭いてくれました。
顔にも飛び散っていたので、顔もごしごし、濡れタオルで。
坊主にするから少し顔を濃くしていこうと思い(海外のセレブ坊主に憧れて)、化粧をしっかりしていったのですが、すっかり薄顔坊主です。
③仕上げ
「オイル付けますか~?」
「あ、結構です。」
「ワックス付けますか?」
「あ、それも結構です…」
この坊主がどう変化するのか分かりませんが、オイルとワックスを薦めてくれました。
マラウイの坊主は、オイルとワックス付けるんですかね。
そして完成。
頭の形、きれい(笑)
2000MK(約300円)。
結構よくないですか(^^)/
アサンテサーナ~!(スワヒリ語でありがとう!)
と言って、早速町へ。
まずは木陰でマンゴーを売っているおばちゃんたち。
みんな揃って
「え、剃ったんか!暑かったんか?でもオコンゴラ!(ビューティフル)」と。
次の日、学校で生徒たちは。
一瞬「え…。」と言う感じの反応になっていましたが、
「タカネ アクメタ!(剃ってる~!)」とすぐに慣れてくれました。
公立学校の子ども達は全員坊主なので、お揃いです(^^)
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長くストレートに伸びる髪に憧れるマラウイアン。
これまで誰に聞いても「あかん、絶対剃らんといてな!」と言われてきましたが、剃ってみると、みんな「それでもあなたは綺麗だね」と言ってくれました。
どんな格好でも髪型でもいつも「美しいね!」と褒めてくれるマラウイアンのお陰で、坊主に挑戦してよかったなと思えます。
髪が汗だくになることもないし、シャンプーも楽で水の節約にもなる!
日本女子でも坊主流行ればいいのにと思いました。
これから数か月、短い髪を楽しみたいと思います!
ASANTE SANA アサンテ サーナ
(スワヒリ語:ありがとうございました)
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