2023/03/31 Fri
人
貧しさとは
帰任の前日に、大好きなモンキーベイをぐるっと一周してみました。
お世話になった人に挨拶をしたり、湖を眺めたり。
お昼ご飯は、たまたま見つけた生徒の家族に呼ばれ、そこでご馳走になりました。
学校巡回中にも子どもの下校に着いていき、たどり着いたお宅のシマを何度かご馳走になっていましたが、
この日はその最終回です。
散歩している私を呼び止めてくれたのは、5年生のジャミラちゃん。
EA大好き~と言って、頑張って英語でコミュニケーションをとろうとしてくれる人懐っこい女の子。
お母さんが、「今日はトマトが無くて…ごめんね~」と言って出してくれたお昼ご飯がこちら。
シマとウシパ(小魚)
どんなに質素でも、「一緒に食べよ!」「私のシマ食べていきなよ!」と言ってくれるのがマラウイアン。
断ると少し悲しい顔をされるので、少量でもご馳走になることが多いです。
この日は腹ペコだったので、ずっしりと。
チェワ語で話しながら、美味しくいただきました。
最後まで手を振ってくれたジャミラちゃん一家↓
また、町で毎日声をかけてくれたチテンジ屋のおばちゃんの家にも行きました。
このチテンジ屋さんに立ち寄って、集まってきたアマイ(母)たちとのんびりする時間がとても好きでした(サムネイル)
家では、日本に持って帰りなさい!!と、かぼちゃとトウモロコシを頂きました。(持って帰れないのでマラウイで食べました。)
また、「これだけしかないけど…これでマラウイのお土産買っていきなよ!」と、チテンジの括り目からありったけの1000MKを私に差し出してくれました。
いつも「ギブミーマネー!」とお金をねだってくる子はいましたが、マラウイアンにお金を差し出されるのは初めてで、結構びっくり。
日本円にすると100円ちょっとですが、貧しいマラウイアンにとっては高額です。
受け取りませんでしたが、彼女の優しさには頭が上がりませんでした。
と同時に、絶対にお金をもっていそうな日本人に、少しでもとお金を渡そうとしてくれるマラウイアンに何とも言えない気持ちにもなりました。
***
1年半モンキーベイで暮らして、色んな村や家に行き、多くの人と話しました。
その中でも、不思議なことに、貧しい家・村に住んでいるほど、見返りを求めず温かくおもてなしをしてくれたような気がします。
貧しい分、彼らは私には分からない・見えない苦労を沢山しているのは承知です。
それでも、お金と幸せ、お金と欲、お金と心の余裕って、あまりリンクしていないのかなとも考えさせられました。
いずれにせよ、マラウイアンの優しさに助けられて、毎日穏やかに楽しく過ごすことができました。
この恩を忘れずに、今度は私が日本でこの経験を生かしたいと思います。
Zikomo Kwambiri!!
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