JICA海外協力隊の世界日記

アツい暑いジブチ -理系坊主のブログ-

教科書翻訳の利点

みなさん、こんにちは。

ジブチの理科の教科書は上の写真のとおり

全ページカラー印刷かつおそらく日本の教科書よりも写真が多いです。

そのため、赴任当初のフランス語が全く分からなかった僕でも

写真を見ることで大まかな内容はつかめていました。

しかし、僕は

学ぶために来たのではなく

教えるためにジブチに来ました。

「学ぶと教えるの間には歴然とした理解度の差がある」

ということを

教育実習やジブチに派遣される前の研修等で痛いほど味わったので、

赴任当初から教科書を翻訳することに必要性を感じていました。

そこで、自分の活動の中に教科書翻訳を取り入れました。

今回は、僕の考える「教科書翻訳の利点」を3つ挙げます。

まず1つ目は

内容の理解促進

ができる点です。

実験をする上でのねらいその分野の流れなど

細かい部分は日本語に翻訳してみないとわからないと感じます。

事実、翻訳をしながら

想像していた内容ではないと感じたり、

教科書の不備を見つけたりすることが多々あります。

ジブチの教科書はフランスの教科書を参考にして作られていて、

日本と比べると狭く深くという印象を持ちます。

そのため、日本の高校レベルの内容も出てくることがあり、

日本語でさえも理解に苦しむことがありますが、

その都度、翻訳の必要性を再認識します。

続いて2つ目は

今後の理科教育活動の円滑化

ができる点です。

僕の配属先であるFUKUZAWA中学校には、

後任の方が来ることがすでに決定していますし、

また、ジブチの教科書作成に携わった先生から、

「この先10年は教科書が変わることはないだろう」

という話を半年ほど前に聞きました。

先の未来があることに可能性を感じているので、

後任の方をはじめ、ジブチで理科教育隊員として活動される方に

教科書の内容把握の指針

活動方針決定の際の材料

を提供できればと思いを巡らしています。

最後に3つ目は

自己研鑽

ができる点です。

僕は大学を卒業してすぐ

新卒で青年海外協力隊員という道を選択したので、

社会人として仕事をしたことがありません。

なので、正直なところ

仕事に関する(目標設定・計画策定・コミュニケーション等)能力

に全く自信がありません。

さらに打ち明けると、

仕事の仕方が全然わかりません

このコンプレックスに悩んだ時期もありました。

いや、今でも悩みっぱなしです。

しかし、何も行動しなければ一歩も前進できないと思い

ビジネス書を読むようになりました。

経営学の巨人と称されるピーター・ドラッカー氏は、

著書「マネジメント」をはじめ、多くの書物の中で

セルフマネジメント(自己管理)の重要性

を説かれています。

「仕事ができる」

を定義することはかなり難しいかと思いますが、

仕事をする上でセルフマネジメントの必要性はかなり大きい

と、今現在は考えているので、

とりあえず自分で決めた目標の達成に向けて

日々前進できるように、

少しずつですが翻訳という活動をしています。

また、教科書の翻訳が終わり次第、

教科書中の実験のビデオ撮影へ本格的にとりかかる予定ですので、

そちらも記事にしようと思っています。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

では、またです!

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