JICA海外協力隊の世界日記

アツい暑いジブチ -理系坊主のブログ-

僕が考える理想のボランティア

みなさん、こんにちは。

前回の記事で書いたとおり、

今回は、

僕が考える理想のボランティア像

について3点、

自分の活動と結び付けて書いていきます。

まず1点目は、

①ニーズがわかる人

であることです。

活動をする中で、

自己中心的になってしまって、

○ 教壇での授業

(先生の人数は足りている。僕自身に能力がない。)

○ 実験器具の貸し出し

(他校にも器具を購入する予算はある。紛失する可能性がある。)

○ 名札の配布

(文字を読めない人が多い。配布していくとキリがない。)

など、相手のニーズを考えていないこと

かなりしましたし、しようとしました。

しかし、

提案したアイデア自体は悪いことではない

と今でも思っていますし、

やり方を工夫して、別のアプローチをすれば、

相手のニーズに沿うものになるとも思っています。

そして、これらの事柄が相手のニーズでないことは、

配属先とJICA事務所との三者面談

活動報告書へのコメントなど

から知ることができました。

整ったサポート体制に心から感謝しています。

以上のことから、

相手にとって最良の選択は何なのか

を考えられる人を目指すべきではないかと思ってます。

続いて2点目は、

②サポートができる人

であることです。

(若造が身の程を知らずに

以下のようなことを偉そうに書くのは、

文字通り百年早い、と思います。

が、自分のために正直に書いておきます。)

ジブチに来てから、

○ 掃除や整理整頓

○ ポスター作り

○ 花壇への水やり

など、

自分でやった方が時間も短く質も高い事柄

に数多く出会います。

それくらい、

○ 掃除や整理整頓に必要な美的感覚管理能力

○ ポスター作りに必要な色彩感覚画力

○ 花壇への水やりに必要な畏敬の念継続力

を持ち合わせる人が少ないように思います。

これは、決して僕に能力があるのではなく、

ジブチにおける家庭教育や学校教育の中では

これらの感覚や力が育たない

ためだと思っています。

そして、そういった

自分でやった方が時間も短く質も高い事柄

に出会ったとき、

僕はいつも自分でやってきましたし、

今でも自分でやることの方が多いです。

しかし、

自分が主体となって何かをしたところで、

それはおそらく誰のためにもならないのだ

と薄々感付いている自分がいます。

ストレスや苛立ちを消すために

最も簡単な方法を選択するのではなく、

相手の目線に立って、

相手のレベルで真剣に考え、

相手の未来を支えること

理想とすべきことではないかと思います。

最後に3点目は、

③適応能力がある人

であることです。

先ほども書きましたが、

僕はストレスや苛立ちを消すために

最も簡単な方法である、

人に任せず自分の力だけを使うこと

ばかり選択しています。

この原因は、

僕に適応能力がないからだと思います。

ボランティア活動をしていて、

自分とは違うものに出会わないことなどない

と、頭では理解できていても、

心ではなかなか理解できていない自分がいます。

適応能力を高めるためにどうすればいいのか、

具体的な方法はわかりませんが、

やはり、仏教でも言われる

「許すこと」「諦める(明らめる)こと」

が大事なのではないかと思っています。

小さいことを気にせず、

許し、諦める(明らめる)心をもつことも

ボランティアとして大切なことだと思います。

「持っているものしか渡せない」

この言葉は、今読んでいる、

「今こそ、人を育てる。」 光文社 城山三郎 監修

という本の中にも書かれている

何度か出会ったことのある言葉です。

残りの任期も残すところ3カ月ほどとなった今、

ニーズもわからない、

サポートもできない、

適応もできない、

その理由は、

僕が何も持っていないからなんだ

と、ことあるごとに感じていますし、

「人に何かを教える」

なんていうことは、

僕にはまだまだ早いのだとも思います。

後ろ向きなように捉えることもできますが、

「身の程を知れ」

というのは、

僕がボランティア活動をしながら学んだ教訓の一つです。

ただ、

持っているものの少ない自分は嫌ですし、

次世代に対して、

何かを与えられる

何かを教えられる

そういった人になりたいので、

今、

何かを与えてくださる

何かを教えてくださる

そういった人を見習い、日々精進します。

駄文かつ長文だったかと思いますが、

最後まで読んでくださって、

本当にありがとうございました。

では、またです!

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