2016/04/30 Sat
活動
実験ビデオ制作から学べること
みなさん、こんにちは。
以前、
「教科書翻訳の利点」
http://world-diary.jica.go.jp/terumine/activity/post_29.php
というタイトルの記事を書いた際に、
実験のビデオ撮影について触れましたので、
今回は、活動の一つとして行っている
実験ビデオ制作
から学べることについて
3点書いてみようと思います。
まず1点目は、
①準備(予備実験)の大切さ
です。
ビデオを使って撮影をする前に、
教科書通りの準備物と手順できちんと再現できるのか
を確認するために、予備実験をするのですが、
失敗することが結構あります。
僕の読解力不足・技術不足も大いにあるかと思いますが、
教科書に分量が載っていなかったり、
手順説明の文章中に誤りがあったりと、
一筋縄ではいかないなぁと感じています。
しかし、
これらのこと(自分の力不足・分量や手順の間違いなど)は
予備実験《準備》をしなければわからないこと
でした。
準備の大切さを感じるたびに、
高校生の頃、野球部の監督さんからいただいた
「練習でできないことは試合ではできない」
という言葉を思い出します。
続いて2点目は、
②現場の付加価値
です。
実験に必要な材料を買いに行く際に、
「『どこで何がいくらで買えるのか』
が分かれば、
見通しが良くなり、
計画を立てやすくなり、
時間を有効に使えるなぁ。」
といつも感じます。
この経験から、
●実験に必要な準備物リスト
●必要な器具・消耗品の値段と入手先リスト
を作成し始めました。
「ジブチの教科書に載っている実験をビデオで撮る」
それだけならば日本ででもできると思います。
ただ、ここで、
ここにあるもので、
実験を再現したり、
何があるのかを調べたりすることは、
ここでしかできないことかと思います。
現場でしかできないことや現場にしかないこと
を意識しながら、
付加価値のある活動を選択すべきだと考えます。
最後に3点目は、
③物事の本質
です。
先日読んだ本で、
トヨタを支える問題解決法の一つである
「5回の『なぜ?』を繰り返す」
というものを知りました。
百聞は一見に如かずと思い、
「なぜ実験ビデオが必要なのか?」
を出発点として、5つの『なぜ?』で、
自分の考えを深めてみました。
①なぜ実験ビデオが必要なのか?
→本当にその現象が起こることを伝えたいから
②なぜ本当にその現象が起こることを伝えたいのか?
→科学という学問を理解させたいから
③なぜ科学という学問を理解させたいのか
→問題解決力や論理的思考力を養ってほしいから
④なぜ問題解決力や論理的思考力を養ってほしいのか?
→稼げる人間になってほしいから
⑤なぜ稼げる人間になってほしいのか?
→自分の力で生きてほしいから
『なぜ?』を繰り返しながら、
どんどん自分の本心に近づいているなぁと感じました。
僕は教育に
自分の力で生きること
を求めているのだと思います。
人は誰かの支えなしには生きられないと思います。
しかし、そこに甘えていては何の成長もないと思います。
先日、YouTube上で視聴した講演会の中で、
https://www.youtube.com/watch?v=LezgrpbxlRg
多摩大学大学院の田坂広志教授が、
バタフライ効果
(小さな揺らぎが大きな波を引き起こすこと)
というものについて語っておられました。
小さな揺らぎになれるかどうかわかりませんが、
自分の力で生きることのできる人間を育てるために、
はたまた、僕自身が自分の力で生きていけるように、
多様な価値観の中で、そのときに自分が納得できるもの
を一つひとつ選択していけたらと思います。
最後まで読んでいただいて
ありがとうございました。
では、またです!
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