JICA海外協力隊の世界日記

アツい暑いジブチ -理系坊主のブログ-

福澤諭吉中学校

みなさん、こんにちは。

今回は、僕の活動先について少し紹介します。

僕の活動先は、その名も

福澤諭吉中学校

(通称:FUKUZAWA)

という日本の無償資金協力20年ほど前に建設された公立中学校で、

全教員数約80名(理科教員は9名)、全校生徒数約2700名(日本の小学6年生から中学3年生までの4学年)のジブチの中でもかなり大きな中学校です。

福澤諭吉中学校って言うと、「なんじゃその学校名!」という感じですが、

ジブチの人たちからは「FUKUZAWA」という名前ですっかり定着しています。

ただ、日本の偉い人の名前だということを知っている人には未だ会ったことがありません(笑)。

理由はわかりませんが、知ったかぶりして、

「あぁFUKUZAWAなら知ってるよ。FUKUとZAWAっていう二人の人物が居て、

二人ともジブチで命を落としたんだろ?」

ってもう本当にわけのわからんことを言ってくる人が何人もいます。

噂とは恐ろしいものだとつくづく実感します。

しかし、名前が有名であるというのは一つの強みだと思うので、

福澤諭吉紹介をしながら少しずつ日本のことを広めていけたらと思っています。

(次回、福澤諭吉について少し書いてみます。)

少し話がそれましたが、次に学校の設備について紹介します。

かなりしっかりとした校舎に加え、

サッカーコートがとれる広いグラウンド

鳥たちの出入りが自由な体育館(笑)、

2013年に安倍首相がいらした際に寄付してくださったABE文庫

(しかし、まだ段ボールの中…)などなど、

設備に関しては非常に恵まれていると思います。

先日、東京オリンピックの関係でジブチにいらしたコンサルタントの方が

「今では、こんな立派な学校を建てようと思っても企画が通らない」

とおっしゃっていました。それくらい力を入れて建ててくれた建物だから大切に使ってほしいんですが、

こんな感じで、校舎のいたるところに落書きがあります。

まぁ、仕方ないんですかね。やっぱ世界共通中学生ってこういう感じなんだろうなって思います。

でも、こういう形で表現をするからこそ大人になれるんだろうなと思いますし、

思春期のころのよくわからん心の状態っていうのは、成長の過程に必要なんだなと思わされます。

(っと22歳の若僧が偉そうに書いてしまってすみません…。)

何はともあれ、理科教育という職種で派遣されている僕としては、

要請に関わってくる理科の実験器具・理科準備室大切に使ってほしいんですが、

このように整理整頓およびマネジメントが必要な状況です。

配属されてから3か月ほど先生方の仕事を見させていただいていますが、

「ゴミのポイ捨て放置は当たり前」

「実験したらしっぱなしで片付けはしない」

「パソコンのデスクトップはしっちゃかめっちゃか」

とみなさん本当に整理整頓が苦手のようです。(もちろん個人差があります)

いろいろな要素(学校や道路の掃除を仕事とする人の存在。弱者に対て施しをすることが自分のためになるというイスラムの教え。裕福な家庭では掃除婦さんを雇っているため、掃除は自分たちのすることではないという思考など)が絡んでいて、

これを改善・解決していくのはかなり難しいことだと感じていますが、

禅宗(仏教)の教えは、

「環境を整えることは自分の心を整えること」

この言葉に間違いはないと自信をもって言えるので、

地道に掃除の大切さを伝えていけたらと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

では、またです!

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