JICA海外協力隊の世界日記

ルワンダ支局ルラミラ通信

第2号 ルワンダの基礎情報②(歴史、首都の雰囲気、気候)

首都キガリの風景

こんにちは。ルワンダ派遣中の富田です。

ルワンダは6月上旬頃から、“大乾季” という、一年で最も雨が降らないシーズン中ですが、その季節も終盤に差し掛かってきた様子で、時々雨が降るようになりました。(9月中旬頃から雨季に突入していくそうです。)

毎日湿度は低くカラッとした暑さなのですが、夕立ちのような雨も降らず、「少しは降ってほしい…」と思わずにはいられませんでした。(笑)

ですが、旅行するには乾季がベストシーズンですので、ぜひこの時期にお越しください!

第2号は、ルワンダの基礎情報②として、歴史、首都の雰囲気や気候について、ご紹介したいと思います。

~『アフリカの奇跡』とよばれるルワンダ共和国とは?~

今から25年前の1994年にルワンダ国内で民族対立による大虐殺(ジェノサイド)があったことはご存知でしょうか?

ルワンダにはツチ族(比較的高身長といわれている)、フツ族(比較的低身長といわれている)、少数民族のトゥワ族が存在していましたが、ベルギー植民地時代からの因縁によりフツ族によるツチ族の虐殺が1994年4月から7月まで行われました。約3か月間で、当時の人口の1割にあたる80~100万人が殺されたと推定されています。(現在は、フツ族・ツチ族と民族を区別することは禁止され、民族を尋ねることもタブー視されています。)

近年は経済成長が著しく「アフリカの奇跡」とよばれています。内陸国かつ資源に乏しいというデメリットをばねに、汚職や賄賂を徹底的に取り締まり、ICT産業に力を入れています。

また、任国外旅行で他国のアフリカ隊員がルワンダに来ると、「街がきれい。地方に行ってもごみが散らかっていない!」と必ず言ってくれます。確かに、首都や地方でも毎日清掃員さんが、街路のごみ拾いをしてくれているので、他のアフリカの国々と比較するとだいぶきれいなのかもしれません。

清潔な街が保たれているためか、他のアフリカ諸国と比較して治安も良く、外国人旅行者も増加しています。

※任国外旅行とは…協力隊員は派遣期間2年のうち、1年ごとに上限20日間として派遣されている国以外への旅行に行くことができます。派遣国ごとに行ける国が決められています。

首都の道路はほとんど舗装され非常にきれいです。

会議場。国際的な大会議はここで。夜は国旗カラーにライトアップ

~ほぼ赤道直下なのに一年中初夏の陽気~

ルワンダは、南緯約1~3°とほぼ赤道直下に位置しています。赤道直下の国と聞いたら、「照り付けるような日差し」「毎日30℃越え」「冷房がないと大変そう」等といった印象を持たれるのではないでしょうか?

しかし、ルワンダは平均標高が1400m~1600mであることから、年間平均気温は15~30℃と安定しており、冷房は不要。湿気はなく、毎日初夏の陽気で非常に過ごしやすい国です。

(ルワンダ北西部には4500mを超える火山があり、北西部は平均標高2000mを超えます。寒い!)

季節は雨季・乾季・大雨季・大乾季と分かれていますが、季節による大きな気温の変動はありません。

ルワンダ人に「日本は気温が40℃ぐらいになることもあるよ」と言ったら、「マリ(西アフリカに位置する国)と同じぐらい暑いのか?!」と驚かれました。笑

こちらの気候に慣れてしまうと日本の酷暑と極寒には耐えられなくなりそうです…。

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