2019/12/05 Thu
文化
第6号 ウムガンダに参加!


写真1:ウムガンダの様子。雑草を刈って道を整備。
Muraho!(こんにちは。) ルワンダ派遣中の富田です。
日本はすっかりクリスマスの雰囲気でしょうか?ルワンダも首都キガリのショッピングモールやホテルはツリー等が飾られ、クリスマス感が感じられるようになってきました。
ルワンダは、毎月最終土曜日は
「ウムガンダ」
という地域への奉仕活動日と定められており、18歳~65歳までの全てのルワンダ人が参加する決まりとなっています。
朝の8:00~11:00頃まで、地域の清掃、雑草を刈って道を整備したり、貧困層の家を改修したり等々地域によって行うことは様々です。
汗を流す活動が終了した後は、ミーティングが行われ、反省会や情報共有を行っているようです。


写真2:ミーティング風景。ルワンダ人のミーティングは長いです…。
つい先日の11月最終土曜日に、任地ルラミラセクターのウムガンダに参加し、今月は草刈りをして新しく道を作りました!
鍬や鎌を使い慣れていない私の動きは、住民たちの視線を集め笑われますが、住民とコミュニケーションを図れる機会となります。
以前、所用のためウムガンダの日にキガリに滞在していたことがあったのですが、観光客が多く集まるショッピングモールやレストランでさえもクローズ状態。11:30過ぎにならないと、お店は開きません。
キガリ市内を走るバス、タクシー等の交通機関、銀行も全てストップ。
8:00前頃から道路には警察官が立ち、走行しているバイクタクシーの運転手や歩行しているルワンダ人を呼び止めていました。
(おそらく、「なぜ、ウムガンダに参加していないんだ!」という事で、警察官は彼らを呼び止めたのだろうと思います。ちなみに、外国人は免除という扱いになっています。)
この時の私は、
「ウムガンダの日のこの時間帯は、首都中心部でも経済活動・交通が全て止まる」
とは知らなかったため、ホテルをチェックアウトしてしまい、閑散としすぎた街を1人散歩することになりました…。
すれ違った外国人観光客達も、朝はどこのお店も開店しないことを知ると、立ち去っていきました。笑


写真3:ウムガンダ当日のキガリ中心部。交通は全面ストップし、ご覧の通り閑散とした状態に。
ルワンダは近年観光客が増加しているものの、国にとって大事な行事を優先し、ここまで徹底しているのはすごいなと驚きます。日本では、観光地も巻き込んで営業を全面ストップさせるというのは、なかなか難しいことだと思います。
この「ウムガンダ」というルワンダの独自の取り組みは1994年のジェノサイド以前から存在していたようですが、ジェノサイド以降は、住民同士、民族同士の融和やコミュニティ再生を目的として新たにスタートされました。
最近では、諸外国からも関心を持たれニュースとして取り上げられることもあるようです。
月末土曜日を挟み、ルワンダ旅行に来られた際にはウムガンダの様子を垣間見ることができるかもしれません。
しかし、午前中はホテルで待機の可能性も高いのでご注意ください!笑
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