2019/12/04 Wed
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第5号 協力隊後の進路のためのキャリアパスプログラムに参加


Muraho!(こんにちは。) ルワンダ派遣中の富田です。
先日JICAルワンダ事務所で開催された、
「協力隊後のキャリアパスプログラム」
についてご紹介したいと思います。
「協力隊としての活動終了後の進路はどうしようかな…。」
というのは任期も残り1年を切ると、隊員間でも度々話にあがるようになります。
途上国での活動・体験を通して、任期終了後も
「国際協力に携わりたい」、「海外で働きたい」、「派遣されている国に引き続き関わりたい」
と考える隊員は多くいます。
ですが、「じゃあ、実際にどのような関わり方(仕事)があるのか」
ということを把握できている隊員は多くありません。
国際機関の事務所や、在外公館等は首都に置かれていますので、特に地方で活動している隊員は、現地で働く日本人と接する機会を持つことは難しくなります。
そこで、今回はルワンダに赴任して1年程経過した隊員(2018年度1次隊、2次隊)を対象に
『国際協力に関わる仕事を知り、隊員後の進路の選択肢を広げる』
ことを趣旨として、ルワンダで働く日本人の方々の話を伺う機会を設けて頂きました。
今回お話を伺ったのは、JICAルワンダ事務所で教育のプロジェクトに携わる企画調査員、ルワンダ農業省で政策アドバイスを行う農業専門家、ルワンダの国連機関事務所で働く職員、日本大使館職員、ルワンダ省庁と連携しICTプロジェクトを推進しているJICA専門家など、職種が異なる8名の方々。
協力隊を経てJICAに勤務されていたり、複数の途上国で勤務した経験があったり、協力隊を経ず民間企業から転職して国連機関に入所されたり、海外で長年経験を積まれた後に大学院に入学して勉強されていたり…等、
まさに十人十色ならぬ八人八色。
非常に多様なキャリアの積み方があることに驚きました。
最近日本では終身雇用廃止が度々ニュースになりますが、国際協力に関わる分野は2~3年スパンでの雇用が多く、その間の実績・成果をもって次の仕事へアプライし、アサインが決定するという、非常に実力と成果主義な世界であるということも分かりました。
皆さんのお話をお伺いして共通しているなと思ったことは、
『語学×専門性×自分のキャリアへの内省が深い』
という点。
お話を聞いた方々は、協力隊時代に活動に一生懸命に取り組むうちに、現地語やその活動の専門性を身に着け現在の仕事に繋げていました。
仕事、学業でも慣れが出てきたり、苦手な分野があると、手を抜いたり、避けたい方向に流れてしまうものですが(私は・・。)、
まずは目の前にある仕事や勉強に集中して取り組むことが自分の将来をつくるんだな、と改めて感じさせられました。
また、文化や価値観が日本と異なり、母国語以外を使う環境で働くことは負荷もかかりますが、
そのような環境で働かれている姿は純粋に「かっこよかった!」です。
残りの任期も11か月。現在貴重な経験が積めていることを再認識しながら、「まずは目の前の課題と活動に真摯に取り組もう」と、気持ちを新たにできたとても良い機会となりました。
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