JICA海外協力隊の世界日記

とよた先生のナミビアDays

#23 ナミビアの少数民族の暮らし②〜ヒンバ族〜

こんにちは、オマルルのウバセン小学校で活動中の豊田です。

今回は#22でもお伝えしました通り、ヒンバ族についてみなさんに知ってもらえたらと思い、書きます。

よろしければ、まだの方は、ゼンバ族について書いた前回の記事と併せて読んでくださいね。

では、本題の「ヒンバ族」についてです。

日本では、「世界一美しい民族」と呼ばれることの多い民族です。

ヒンバ族の村にいたのは、たくさんの女性と子どもたち、村長さん(男性)、男性数名でした。

ゼンバ族ではお会いできなかった村長や数名の男性ともお話することができました。

①ヒンバ女性の髪型や服装

髪型はとても特徴的です。編み込んだ人工のエクステンションの上に、、赤石「オチゼ」を砕いたものとバターを混ぜたものをつけています。

その混ぜたものも「オチゼ」と呼ばれています。

※ちなみに「オクラ」と呼ばれることもありますが、オクラ」はただのペイントのことで、ただの石と混ぜて使います。純オチゼと区別するために「オクラ」と呼んでいるそうですが、最近では肌にも良くないので、使っていない人もいるそうです。

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左の女性の頭の上にあるものは、羊やヤギの皮で作られた「エレンベ」と呼ばれる豪華な飾りで、結婚や出産をした女性が身につけます。

服装は、ゼンバ族と同じく上半身は何も身につけず、下はスカートを履いています。

ちなみに、ヒンバ族の男性はスカートを身につけると聞いたことがあったのですが、実際もそうでした。(ズボンの人もいました。)

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②子どもたちの髪型

ゼンバ族の子どもたちともまた違った、特徴的な髪型でした。

③学校は??

ゼンバ族の時と同じように気になったので、学校へ行っているのか聞きました。

「学校はあっちだよ!」と方向を指差して教えてくれました。

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④一夫多妻制?

村長さんに聞いてみたところ、ヒンバ族は一夫多妻制だそうです。

村長さんは、たくさん奥さんがいるのだろうかと思ったのですが、2人だそうで、予想よりは少なかったです。

⑤美しい秘訣

①の髪型でお伝えした通り、ヒンバ族の女性は「オチゼ」「オクラ」と呼ばれるものを髪に塗るため、髪が赤いです。

そのクリームは、顔や体にも塗っています日焼けや虫除けの効果があるそうです。

大地の豊かな赤色と生命の本質である血液を象徴しているという意味もあるそうです。

せっかくなので頬に少し塗ってもらいました。

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ヒンバ族の文化として、「一生シャワーを浴びない」というものがありますが、

煙浴といって、香水(葉を燃やしたもの)の煙を浴びる風習があるそうです。

体臭を抑えたり、害虫駆除のためだそうです。

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⑥黒魔術で未来予測

女性は、料理のために木を探しに行って運んだり、子どものお世話をしたり、煙浴したり、クリームを体に塗ったりしていましたが、

村にいた数名の男性は、ヤギを解体していました。

今夜のおかずになるのかなと思っていたのですが、途中で村長さんも混ざってヤギを囲んで何やら話していました。

※血やグロいのが苦手な方は

次の写真はじっくり見ずに、スキップしてください。

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なんと、ヤギの腸を見て、占いをしているというのです。

「近々身近な人が亡くなる」とおっしゃっていました。実際どうだったのかはわかりませんが、不吉なことを聞いてしまいました。

卑弥呼の時代もこのような感じだったのかなと、ふと思いました。

ナミビアの少数民族(ヒンバ族)の村での様子、いかがでしたか?

ぜひナミビアにお越しの際は、ヒンバ族やゼンバ族の村を訪れてみるのもオススメします。

国が発展していく中でも、自分達のアイデンティティを大切に生活している人たちの生活を知れて、ナミビアがもっと好きになった1日でした。

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