JICA海外協力隊の世界日記

とよた先生のナミビアDays

#30 活動の嬉しい1つの成果(算数教育)

こんにちは、ナミビアのオマルルにある小学校で活動していました、豊田です。

先月末に活動を終えて帰国したのですが、今日は活動終了の約1ヶ月前の出来事を書こうと思います。

1年生の教室へ算数の授業を見に行くと、2年前に1年生のクラスで私が行っていた活動や教材が使われた授業をしてくれていてとても嬉しい気持ちになりました。

ナミビアの算数教育の課題はたくさんあるのですが、2年前に来た時、子どもたちの「数の概念」の定着が不十分なことに気づきました。

例えば、

・数は数えられても、数字を見たときに数を言えない。

・数字と数量が結びついていない。

・暗唱のように数を数える時間が毎日ある。

などの現状がありました。

「数の概念」とは、「数字」「数唱」「数量」の3つが一致していることです。

日本では、日常生活で数に触れる機会が多く、小学校に入学するまでに数を理解している子がありがたいことに多いです。

家庭教育のおかげもあり、簡単な足し算や引き算も、身についている子が多いです。

しかし、ナミビアでは家庭教育はおろか、日常生活で数に触れる機会がとても少なく感じました。

そこで、「数の概念」とは何かどのようなアクティビティで身につけられるのかを伝えるワークショップを行いました。

それが2022年のことなのに、その後も継続して使ってくれていることがとても嬉しかったです。

そして、「いい授業だった。教材を使ってくれてありがとう。」と伝えると、「あなたが教えてくれたのよ、ありがとう」と言ってくれました。

1.2回使うことは簡単ですが、毎日継続して行ってくれているようでした。

子どもにとってどういいのかまで理解してくれて継続してくれているのが嬉しい気持ちになりました。

先生方から学ぶこともたくさんあります。

*数字の歌から授業が始まります。

*「9」のカードを選んだのに、「6」と言ってしまった子に対して、2枚のカードを見せて、違いを説明していました。

*「5」のカードを逆さまに貼ってしまった子に対して、「5」書いてごらんとチョークを渡して書かせることで、反対に貼ったことに気づかせていました。

*子どもたちを飽きさせないように、ゲーム感覚で手を挙げさせていました。

*現地語での学習がメインですが、英語も交えて教えていました。

*学習規律をしっかりされていて、机の上も整頓されていました(必要なものだけ出させる)

その先生は、去年教育実習生が来た時、そのアクティビティを学生さんにも教えてくれていました。

その先生から、その教材を知らない学生や先生たちに伝えてくれ、広まり継続されていけばいいなと思い、未来が明るく感じました。

こういった日常の嬉しさが、活動の頑張る動力になっていたなと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ