JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ映像隊員の日々

【#16】地元のおじいちゃんを撮る

コスタリカからこんにちは!

今回は、活動の映像講座についてのお話。

月に1度、地方の学校で一週間の出張映像講座を実施しています。

今回は、コスタリカ北部のフロレンシア地区にある学校で開催。

16人の生徒を対象に実施。

子どもたちと一緒に、地域に暮らす人たちを主人公にした

ミニドキュメンタリーを作りました。

私が担当したグループは、学校がある地区に60年以上暮らしている

長老・アントニオさんのもとへインタビューに行きました。

写真:理容師の頃を再現してもらうと思わず笑みがこぼれました

現在84歳のアントニオさんは20代のころ、

フロレンシアに移り住みました。

「当時は何もなく、生きていくためにコーヒーの収穫、宝くじ売り、

理容師…どんな仕事でもやったもんだよ」と話してくれました。

中でも、理容師の仕事が特に好きだったと話してくれました。

「今みたいに理容院なんてないから、お客さんの家、僕の家、

体育館、色んなところ数え切れないぐらいの人たちの髪を切ったよ」

髪を切るときに使っていたイスには、

特別な思い入れがあるそうで、今でも大切に自宅前に置かれていました。

「このイスには、本当たくさん助けてもらったよ」

感慨深げに話す姿が印象的でした。

写真:「数え切れないほどの人がここに座ったよ」とアントニオさん

撮影をしていた子どもたちは、自分たちの知らない時代の話に興味津々。

別れ際、アントニオさんから「色々質問してくれたから、ついついいっぱい話しちゃったよ~。来てくれてありがとう」とお礼の言葉を頂き、子どもたちも私もうれしい限りでした。

普段、なかなか交流がない地域の方々と子どもたち。

映像づくりを通して、地域の歴史やそこに暮らす人たちの物語が

発掘される様子を目の前で見られるのが、この活動の最大の楽しみです。

今日もここまで読んでいただき、ありがとうございます。

では、また!

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